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ロボットは機能より「愛されたい」電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記

モノの代替ならばモノの進化で。機能より親近感がこれからのロボットに求められる要件なのかもしれません。

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 この記事は、2015年8月24日発行の「電子機器設計/組み込み開発メルマガ」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


 先日、ちょっと面白いアルバイトの募集がありました。

 「ロボットに命を吹き込むバイト」と銘打たれたもので、ヴイストンのコミュニケーションロボット「CommU」「Sota」の話し相手を務め、会話モデルを開発することがその内容です。1日(最大8時間)拘束で日当3万円となかなか実入りのいいバイトに思えます。

 話し相手となる「CommU」「Sota」は同社と科学技術振興機構、それにマツコロイドなどを手掛ける大阪大学の石黒浩教授が開発した“社会的対話ロボット”で、単純に対話をするだけではなく、視線を含む身ぶり手ぶりで人間に似た“社会的な振る舞い”を実現するのが大きな特徴です。

 人間とロボットとの会話というと、最大の障害は距離感といっていいでしょう。人間はほぼ無意識に相手と自分の関係を踏まえて会話を行います。相手が赤ちゃんならやさしく(人によっては、少しだけおっかなびっくり)、子どもなら丁寧に、同年代の同性なら気さくにと、年齢と性別だけを抜き出してちょっと考えただけでも、これだけの距離感の取り方が考えられます。

 では相手がロボットではどうでしょうか。

photo
「CommU」(左)と「Sota」(右)

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