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宇宙飛行士と高齢者に最適な「ハイブリッドトレーニング」、パナソニックが商品化:医療機器ニュース(2/2 ページ)
パナソニックは、2015年8月21日に発売する筋力トレーニング機器「ひざトレーナー」についての技術セミナーを開催した。ひざトレーナーは、久留米大学とJAXAの共同研究で得られた知見を基にした新しい運動法を取り入れた製品である。
売上目標は「2015年度で10億円」
パナソニックはハイブリッドトレーニング技術を商品化するため、合計300人のシニアモニター調査を行いながら「ボディモーションセンサー」「電極ユニット」「サポーター」を新規開発した。特に、歩行動作を判定するボディモーションセンサーについては、左右1つずつ装着したジャイロセンサーだけで歩行動作を判定できる技術開発に成功したという。
実際にひざトレーナーを用いて60〜70歳代の高齢者を対象に行った実験では、週3回×12週間の使用でひざ周りの伸ばす力/曲げる力が約37〜40%上昇したという結果が得られた。「既に6000台の受注を見込んでいる」と話すパナソニック アプライアンス社 ビューティ・リビング事業部 課長の川治久邦氏が語る売上目標は「2015年度で10億円」だ。
ひざトレーナーの販売は、研修を経てパナソニックから認定を取得したパナソニックショップを中心に行われる。「既に認定を取得した店舗は4800店舗ある」と川治氏はひざトレーナーの広がりを説明した。
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