デジタルサイネージでもAndroid、パナソニックが参入:組み込み開発ニュース
パナソニックは、Androidベースのアプリケーションプラットフォームを搭載した業務用ディスプレイを開発した。PCやセットトップボックス(STB)などの外部接続機器が不要なデジタルサイネージを主な用途として2015年秋に発売する。
パナソニックは2015年3月3日、Androidベースのアプリケーションプラットフォームを搭載した業務用ディスプレイを開発したと発表した。PCやセットトップボックス(STB)などの外部接続機器が不要なデジタルサイネージを主な用途として展開する。42インチ、49インチ、55インチの3種類のサイズで商品化し、2015年秋からグローバル向けに販売する予定。
現在利用されているデジタルサイネージは、表示用ディスプレイへのサイネージ配信にPCやSTBといった外部接続機器が必要なことが多い。パナソニックによれば、これらの外部接続機器を簡略化してシステム構成や施工を簡素化したいという要望が増えているという。
パナソニックが開発した製品は、サイネージプレーヤーアプリの開発が容易なAndroidベースのアプリケーションプラットフォームをディスプレイ本体に内蔵しており、HTML5にも対応している。スマートフォンやタブレット端末で既に用いられているAndroidアプリを組み込めば、PCやSTBなどの外部接続機器を使わずに、有線または無線のネットワーク経由で簡単に広告/情報データの更新や管理を行う環境を作ることが可能だ。クラウドを活用した大規模なコンテンツ配信にも容易に対応できるとしている。
また同社は、ソフトウェア開発企業などのパートナーと、アプリからディスプレイ機能を利用/操作するのに必要な技術仕様やAPIの公開と共同検証を実施する予定である。この取り組みにより、機能拡張やカスタマイズを実現し、デジタルサイネージとしての公共/商業施設での使用だけでなく、一般業務や教育現場など多彩なシーンでのニーズに対応できるようにするとしている。
なおこの開発品は、「リテールテックJAPAN 2015(第31回 流通情報システム総合展)」(2015年3月3〜6日、東京ビッグサイト)で展示される。
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