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航空宇宙・防衛産業の製造オペレーション向けソリューションを発売:製造ITニュース
ダッソー・システムズは、航空宇宙・防衛産業の製造オペレーション向けに「ビルド・トゥー・オペレート」を発表した。同ソリューションを活用することで、航空機メーカーでは最大25%のエラー削減と最大15%の初期品質の向上が見込めるという。
ダッソー・システムズは2015年7月26日、航空宇宙・防衛産業向けインダストリー・ソリューション・エクスペリエンス「ビルド・トゥー・オペレート」を発表した。反復可能なプロセスや生産手順、サプライチェーン全体にわたるマテリアル・フローなど、製造オペレーションの全段階をグローバルなレベルでモニター・管理・検証できる機能を提供するという。
ビルド・トゥー・オペレートは、同社の3Dエクスペリエンス・プラットフォームの製造オペレーション管理(MOM)機能を導入。製造オペレーション全体をクローズドループによって可視化し、リスク評価や緩和措置を実施できる。
また、倉庫、生産・品質に関するKPI(重要業績評価指標)や分析データへのアクセスをリアルタイムに確保するため、製造現場のデータを監視して、品質リスクをリアルタイムに検出し、廃棄・リワークを防止できる。同時に、複合材の採用や、アディティブ・マニュファクチャリングの導入に伴う生産課題を事前に特定することも可能だ。
これらの生産性を可視化する機能を既存の生産ラインに適用することで、新設ラインの生産量増加に対応し、生産レートを最適化できるという。同社では、同ソリューションを活用することで、航空機メーカーは最大25%のエラー削減と最大15%の初期品質の向上が見込めるとしている。
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