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“体験”を軸にビジネス基盤の提供を狙うダッソー、競合CADとの連携も可能に製造ITニュース(1/2 ページ)

ダッソー・システムズは年次ユーザーイベント「3DEXPERIENCE FORUM JAPAN 2015」を開催。それに先立ちフランス本社の社長兼CEOのベルナール・シャーレス氏が記者会見を行い、製造業を取り巻く環境の変化と同社の取り組みについて説明した。

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 フランスDassault Systemes(以下、ダッソー)の日本法人ダッソー・システムズは2015年6月3〜4日、都内でユーザーイベント「3DEXPERIENCE FORUM JAPAN 2015」を開催。同イベントに先立ち、2015年6月2日にダッソーの社長兼最高経営責任者(CEO)であるベルナール・シャーレス(Bernard Charles)氏が記者会見を行い、製造業を取り巻く環境の変化と同社の取り組みについて紹介した。


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ダッソー 社長兼CEOであるベルナール・シャーレス氏

 ここ数年、同社が全世界的に強化を進めているのが「3Dエクスペリエンス・プラットフォーム(3D Experience Platform)」だ。3Dエクスぺリエンス・プラットフォームは、CADなどで作成される3Dデータを基軸に、製品開発や生産、販売、マーケティングなど、製造業の一連のビジネスを支えるプラットフォーム。業務プロセスに応じて、同社のCADソフト「CATIA」や「DELMIA」など複数の製品ブランドのアプリケーションを必要に応じて提示し、同プラットフォーム上でシームレスに利用できることが特徴となる。2012年に発表後、2013年から一部で導入が進んでいる。

 シャーレス氏は「2015年は大事な1年となる。2012年に3Dエクスペリエンス・プラットフォーム発表後、2013年に製品化、2014年には機能拡張を進めてきた。また同様にそれぞれの産業に合わせたインダストリー・ソリューションの提供などでも成果を残してきた」と強調した。

 加えて「製品を中心とした経済の時代は終わり、サービスを中心とした経済の時代も終わろうとしている。現在は“体験”を中心とした経済の時代が来ている。全ての業界で大きな波が起こっており、これらの環境に合わせたイノベーション(革新)のプラットフォームが必要になっている。ダッソーは3Dエクスペリエンス・プラットフォームでこれを提供していく」とシャーレス氏は述べている(関連記事:“体験経済”時代のプラットフォームを目指すダッソー、カバー領域をさらに拡大)。

“体験”を基軸にビジネス基盤として展開

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ダッソー エグゼクティブ バイスプレジデントでCSO(最高戦略責任者)のモニカ・メンギニ氏

 3Dエクスペリエンス・プラットフォームの展開について、同社エグゼクティブ バイスプレジデントでCSO(最高戦略責任者)のモニカ・メンギニ(Monica Menghini)氏は「3年前に3Dエクスペリエンス・プラットフォームの発表に際し、革新の基盤を提供したいということを話した。それに伴い、企業の中で技術者や設計者のためだけではなく、より広い人々がビジネス価値を見える基盤とすることを紹介した。ようやくこれらが現実のものとなってきている」と話す。

 また「革新を生み出すためには、オープンなだけのシステムでは不十分。オープンでさまざまなシステムを結ぶことができるという点に加えて、これらを包括的に結びユーザーに価値をもたらすことが重要になる」とメンギニ氏は強調する。

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3Dエクスペリエンス・プラットフォームの方向性(クリックで拡大)※出典:ダッソー

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