ニュース
「2015年度(第5回)GOOD FACTORY賞」決定、アジア4カ国から8社が表彰:製造マネジメントニュース
日本能率協会は、日本およびアジア地域に進出する製造業の生産性や品質の向上、改善活動に成果のあった工場を表彰する「2015年度(第5回)GOOD FACTORY賞」を発表した。日本、中国、タイ、マレーシアの4カ国から8社が表彰された。
日本能率協会は2015年7月23日、日本およびアジア地域に進出する製造業の生産性や品質の向上、改善活動に成果のあった工場を表彰する「2015年度(第5回)GOOD FACTORY賞」を発表した。今回は、日本、中国、タイ、マレーシアの4カ国から8社が表彰された。
GOOD FACTORY賞は、アジア地域で工場の生産性向上、品質向上などの体質革新活動に取り組んだ事例に着目し、優良工場の事例を産業界に広く紹介する制度となる。活動のプロセスや成功要因、現場の知恵、労働者の意識改革、社会的貢献などの内容を、日本の製造業の範として顕彰する。
今回選定された受賞企業は以下の通り(50音順)。
受賞企業(受賞部門/所在地)
- コマツ コマツ 粟津工場(ものづくりCSR貢献賞/日本 石川県)
- ダイキン工業 DAIKIN INDUSTRIES(THAILAND)(ファクトリーマネジメント賞/タイ チョンブリー)
- デンソー DENSO(THAILAND)(ファクトリーマネジメント賞/タイ チョンブリー)
- 東芝 東芝キヤリア 富士工場(ものづくり人材育成貢献賞/日本 静岡県)
- 東レ PEN FABRIC(ファクトリーマネジメント賞/マレーシア ペナン)
- トヨタ紡織 広州桜泰汽車飾件(ものづくりプロセス革新賞/中国 広州)
- 日産自動車 SNN TOOLS & DIES(ファクトリーマネジメント賞/タイ サムトプラカーン)
- 日立オートモティブシステムズ 日立汽車系統(蘇州)(ものづくり人材育成貢献賞/中国 蘇州)
受賞企業は、GOOD FACTORY賞審査委員会(委員長:電気通信大学情報理工学研究科 新誠一教授)の書類・現地審査を経て決定。中国・アジア地域に進出している日系現地企業・工場ならびに国内工場で取り組まれている改革活動とその成果を、仕組み、運営、効果性、マネジメントの基盤の視点から審査した。
第6回の応募は2015年11月に開始し、2016年7月末に受賞発表を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日系航空機メーカーは、主戦場のアジアで勝ち残れるか?
企業再生請負人が製造業の各産業について、業界構造的な問題点と今後の指針を解説する本連載。今回はMRJをはじめとしたブームに沸く航空機業界について解説する。 - アジアで成功する5つのカギ――「GOOD FACTORY」賞に見る“強い工場”の特長とは
アジアで成功する工場には実は共通点があった!? ――。日本能率協会が主催する「GOOD FACTORY賞」では、アジアにおける生産性や品質の向上などを実現した工場を表彰する。3回の歴史を刻む中で17つの工場が表彰を受けたが、成功するこれらの工場には実は“5つの共通項”があるという。日本能率協会 JMAマネジメント研究所 主管の廣瀬純男氏が解説する。 - 東アジア最大の天体望遠鏡を実現する3つの新技術
京都大学 宇宙総合学研究ユニットの特任教授でありユビテック顧問も務める荻野司氏が、東アジア最大となる口径3.8mの光学赤外線望遠鏡の開発プロジェクトについて語った。同望遠鏡の開発には、日本発のさまざまな技術が利用されているという。 - 「借景」思想に見るシンガポール発展の秘訣――“高技術”でなく“好技術”を!
アジア地域のモノづくりで成功するためにはどういう要素が必要かを日本能率協会が実施した調査結果を交えながら解説する本連載。最終回となる今回は、シンガポールの取る戦略を軸に、あらためて「共進化(共に進化する)」ということを解説します。 - 現地社員を生かせない企業は成功しない――成功企業が実施する理念の共有
アジア地域のモノづくりで成功するためにはどういう要素が必要かを日本能率協会が実施した調査結果を交えながら解説する本連載。2回目となる今回は、ASEANでの展開に成功する企業と失敗する企業のマネジメントの実例を紹介する。