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体表への接触で血流量を測定するウェアラブルタイプの研究用レーザ血流計:医療機器ニュース
パイオニアは生体を傷つけることなく、動きながらでも微小循環の血流量を測定できるウェアラブルタイプの「研究用レーザ血流計」を発売した。プローブに小型血流センサー素子を内蔵し、体表に接触させることで血流量を測定できる。
パイオニアは2015年7月21日、生体を傷つけることなく、動きながらでも細動静脈・毛細血管などの微小循環の血流量を測定できる、ウェアラブルタイプの「研究用レーザ血流計」を発売した。
研究用レーザ血流計は、独自の小型血流センサー素子を内蔵したプローブを、手・足などの体表に接触させることで血流量を測定。プローブ先端に取り付けたクリップで測定部位を挟み込めば、手指・足指・耳たぶなど、突起した部位でも容易に測定できる。
本体は幅65×奥行き25×高さ110mm/135gと小型・軽量で、リチウム電池を内蔵するため、バッテリー駆動が可能。Bluetoothでのワイヤレス接続またはUSB接続により、測定した血流量データをPCなどへ転送できる。
プローブは、ケーブルをファイバーレスにすることで、測定結果のデータノイズを低減。これにより、動きながらでも、安定した血流量計測を可能にした。
主に、製品開発への応用や基礎研究における血流量の活用に期待する企業のR&D部門、工学系の大学、研究機関など向けで、医療機器としての臨床使用はできない。価格は、本体部「RBF-101」、専用プローブ「RBF-P101」ともオープンとなっている。
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