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自動運転シンポジウムの主役はグーグル、自動車メーカーはなぜ発表を控えたのかAutomated Vehicleシンポジウム2015リポート(前編)(2/5 ページ)

2015年7月21〜23日、米国ミシガン州アナーバーで、自動運転技術のシンポジウム「Automated Vehicleシンポジウム2015」が開催された。前回の2014年と比べて参加者が倍増するなど盛況だった。しかし、自動車メーカーが自動運転技術に関する発表を控えたこともあり、Google(グーグル)が一番の注目を集めることになった。

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自動運転技術開発をけん引する自動車部品メーカー

 今回のシンポジウム、まずは欧米の大手自動車部品メーカーの発表から始まった。

 米国のDelphi Automotive(デルファイ)は、NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)の自動運転に関するロードマップを下地に、自社の商品開発計画を説明した。それによると、現状ではレベル1、およびレベル2として、レーダーやカメラなどの複数のセンサーを用いた衝突軽減ブレーキや車線逸脱防止装置などのADAS(先進運転支援システム)の量産に向けた取り組みを強化している。

⇒NHTSAの自動運転ロードマップの解説記事はこちら

 これらを2020年に向けて、レーザーレーダー(ライダー)やモーションセンサーなどの導入により、高速道路などでの簡易自動運転を可能にするレベル3の実現を目指す。そして、完全自動運転の領域であるレベル4については、2025年以降に実現すると説明した。また、米国内で2016年から本格的な整備が始まる予定の、車車間(V2V)/路車間(V2I)通信との連携についてもその重要性を強調した。

 デルファイでは2015年、米国の西海岸から東海岸まで、一般道路とフリーウェイを使った簡易自動運転による“米国横断実験”を実施するなど、自動運転に関してマーケティングを含めた積極的な動きを見せている(関連記事:自動運転車が“究極”のテスト、米国横断に挑む)。

 続いて登壇した、ドイツのRobert Bosch(ボッシュ)が示した開発ロードマップはおおむねデルファイと同じ。その上で、開発のキーファクターとして、センサーによる認知、マップデータやV2Vによる位置情報、ディープラーニングを含む走行予測、各種のアクチュエータ、そしてドライバーモニタリングの5つの領域を挙げた。

 さらに、こうしたシステムは、自動駐車や、渋滞時の完全停止を含む低速走行、そしてアウトバーンを想定した時速130km以上の高速走行といったさまざまな場面において、自動運転の確実な実行と安全性の確保を実現するために、各種機能が重複しながら連携することが必要不可欠だと指摘した。

ボッシュの自動運転技術開発のロードマップ
ボッシュの自動運転技術開発のロードマップ(クリックで拡大)

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