2つの「YAMAHA」デザインが1つの情熱に、風神雷神も舞う:車両デザイン(2/2 ページ)
ヤマハとヤマハ発動機は「Two Yamahas, One Passion〜デザイン展2015〜」を開催。「project AH A MAY(プロジェクト アーメイ、YAMAHAの逆読み)」のもとで、ヤマハがデザインした乗り物と、ヤマハ発動機がデザインした楽器を展示した。楽器はマリンバの「FUJIN(風神)」とドラムスの「RAIJIN(雷神)」で、プロによる演奏も披露された。
「FUJIN」と「RAIJIN」の演奏に両社のデザイントップが参加
初日の7月3日に開催されたメディア向け懇親会では、ヤマハのデザイン研究所 所長の川田学氏、ヤマハ発動機の執行役員 デザイン本部 本部長の長屋明浩氏が参加し、プロジェクト アーメイについて説明した。
川田氏は、「長屋氏がヤマハ発動機のデザイン本部のトップに就任し、ヤマハにあいさつに来た時、ファーストコンタクトの時点からこのプロジェクトは始まっていた。YAMAHAのような音楽と乗り物の両方を展開するブランドは、世界に唯一無二のもの。その両社がデザインでコラボレーションするといのは願ったりかなったり」と語る。
一方の長屋氏は、「デザインというと市場調査から始まることが多いが、それより前に己を知ることが重要だ。今回のプロジェクト名のAH A MAYは『YAMAHA』を鏡に映した状態。己の姿を鏡に映して、それを見ることで己の姿を知っていくという意味がある。ヤマハが乗り物を、ヤマハ発動機が楽器をデザインすることで、互いに己を知るきっかけになればと考えた」と述べた。
その後、プロパーカッショニストによるFUJINとRAIJINの演奏が行われた後、川田氏が「VOCALOID KEYBOARD」(ヤマハが開発。製品化については未定とのこと)で、楽器演奏が趣味という長屋氏がサックスとトランペットで参加してのセッションも披露された。
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