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3Dプリントや解析前のデータチェックに使えるポリゴン編集ツールDMS2015

日本ユニシス・エクセリューションズは「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)」(会期:2015年6月24〜26日)に出展し、ポリゴンデータ編集ツール「POLYGONALmeister」の展示デモを行った。

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 日本ユニシス・エクセリューションズ(以下、UEL)は2015年6月24〜26日の3日間、東京ビッグサイトで開催された「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)」に出展し、ポリゴンデータ編集ツール「POLYGONALmeister(ポリゴナルマイスター)」の展示デモを行った。

 POLYGONALmeisterは、同社が2014年6月から提供してきた「POLYGON EDITOR」のユーザーインタフェース(以下、UI)を一新し、バラバラだった各種ポリゴン編集機能を1つの環境に統合したもの。機能を「メッシュクリーニング」に限定し、3Dプリント出力およびCAE解析前のデータチェックツールとして利用できる「POLYGONALmeister Cleaner」と、大容量ポリゴンデータに対応したフル機能の編集環境を提供する「POLYGONALmeister Editor」の2つをラインアップしている。

 POLYGONALmeister Cleanerは同年7月1日にリリースされ、販売価格(税別)は10万円となる。一方、フル機能を搭載するPOLYGONALmeister Editorは同年10月1日にリリース予定で、販売価格(税別)は40万円だという。「UI周りの改善だけでなく、各種ポリゴン編集機能の強化・拡充を行っている。さらに、従来のSTLファイルに加え、OBJ、PLY、OFF形式のファイルにも対応する」(説明員)。

 POLYGONALmeister Editorに搭載されるフル機能は以下の通りだ。

  • メッシュクリーニング
  • 簡略化
  • スムージング
  • 細分割
  • 穴埋め
  • リメッシュ
  • フェイス・シェル削除
  • ラッピング
  • プロパティ

 POLYGONALmeisterでは、最もよく使われているメッシュクリーニングの機能が強化されている。従来のPOLYGON EDITORでは、クリーニング項目を細かく選択することができなかったが、今回から項目を任意に選択できるようになった。また、新たに、ポリゴンのエラー箇所がビジュアル(赤色)で表示されるようになっている。

ポリゴンのエラー箇所表示
「メッシュクリーニング」で発見されたポリゴンのエラー箇所(赤色の部分)

 POLYGONALmeisterから追加された機能が「リメッシュ」だ。これは3Dスキャナなどで読み込んだ粗い状態のメッシュデータをできるだけきれいな正三角形のメッシュに作り直すことができる機能だ。「解析業務として強度計算などをする場合、三角形のメッシュは、できるだけ正三角形に近い方が精度が出る。この機能を使うことで簡単にメッシュをきれいな状態にすることができる」(説明員)。

リメッシュ
「リメッシュ」機能を実行した際の「2画面結果表示」の様子

 また、表示や操作などの使い勝手も大きく向上しているという。その1つが「2画面結果表示」だ。これは、1つの画面上でポリゴン編集機能を実行する前の状態と、実行後の編集処理中の状況を比較できる機能だ。「左側が実行前の状態で、右側が処理結果が順次反映されていく過程を表示したものだ。ユーザーは右側の変化状況を見ながら任意のポイントで処理を中断することも可能で、その状態をデータ保存することもできる」(説明員)という。さらに、従来バージョンで要望の多かった「アンドゥ・リドゥ」機能も実装したとのことだ。「POLYGONALmeisterは、ポリゴン編集に必要な演算処理と表示処理を分離独立させているので、演算処理の負荷が表示に影響することはない」と説明員。

 今後、同社は「通常のPOLYGONALmeisterのパッケージ販売に加え、3Dプリンタや3Dスキャナメーカーへバンドル販売の働き掛けを進めたい。また、CAD/CAM/CAEメーカーへポリゴン編集のライブラリ提供を行っていきたい」(説明員)という。

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