ソニーがクラウドファンディングを開始、第1弾出展品に“誰でも発明キット”など:クラウドファンディング
ソニーは、新たにクラウドファンディングとEコマースのサービスを兼任するサイト「First Flight」を立ち上げた。
ソニーは2015年7月1日、新たにクラウドファンディングとEコマースのサービスを兼任するサイト「First Flight(ファースト・フライト)」を立ち上げたことを発表した。
ソニーでは、従来の組織や事業体系の枠を超える商品や事業の創出を支援・育成する社内体制の整備を進めており、社内から提案される新たなビジネスコンセプトのスピーディーな事業化を促すソニーの新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program)などに取り組む。
今回は同プログラムの一環として、クラウドファンディングとEコマースのサービスを兼ね備えたサイトFirst Flightをオープンした。
First Flightは、クラウドファンディングとEコマースを兼備している点が特徴で、企画段階からビジネス案を紹介する他、ティーザー、クラウドファンディング、Eコマースのフェーズをシームレスにつなぐことで、顧客との継続的なコミュニケーションを実現する。また、積極的に新しい商品やサービスを利用したい方や、プロジェクトの事業化を応援したい方と新規事業コンセプトを結ぶタッチポイントを提供していく。
First Flightを通じて、事業化の初期段階にあるプロジェクトに対し「リアルな市場ニーズの検証」「顧客とのダイレクトな対話を通じた共創型の開発・商品改善」・「タイムリーかつ規模に対して最適化された販売」といった機会を提供し、新たな事業の立ち上げと成長を後押ししていくという。
First Flightでは7月1日から第1弾出展製品として、ソニー社内で育成された新規事業プロジェクトから“誰でも発明家になれる”スマートDIYキット「MESH」の最初のラインアップの販売を行う。また、ファッションとテクノロジーを融合するFashion Entertainmentsの第1号商品となる「FES Watch」の予約販売を開始する。さらに、新規事業創出プログラムの第1回オーディションを通過し、現在事業化準備中のプロジェクトである、“あなたになじむリモコン”「HUISTM REMOTE CONTROLLER」のクラウドファンディングも7月1日から期間限定で実施する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- IoTで広がるビジネスチャンス、愛知県に見る地方発ベンチャーの育て方
政府が掲げる「地方創生」の方針やベンチャーキャピタルによる投資額の増加もあり、地方発のベンチャー企業の育成が盛り上がっている。愛知県名古屋市で2003年からベンチャー企業の育成に取り組む「あいちベンチャーハウス」を取材した。 - 鯖江から世界に飛び出す“かっこいい老眼鏡”、自社ブランドで起こした革新のカギ【前編】
モノづくり特化型クラウドファンディングサイト「zenmono」から、モノづくりのヒントが満載のトピックスを紹介する「zenmono通信」。今回は、西村プレシジョンの西村昭宏氏にお話をうかがった。 - 中小企業の収益力、“差”を生むのはイノベーションへの意欲
グローバル化の進展や長引く経済不況により、収益力の強化が求められている中小企業。政府が発表した2015年版「中小企業白書」では、中小企業を取り巻く環境の変化や、収益力の強化に向けて取り組むべき複数のポイントに関するの分析結果が公表された。本稿ではその概要を紹介する。