国産機で最大の造形サイズを実現する光造形3Dプリンタ:3Dプリンタニュース
ディーメックは、光造形3Dプリンタ「ACCULASシリーズ」の最新機種である「BA-85S」の販売開始を発表。国産機で最大となる850×650×300〜500mmの造形サイズを実現するという。
JSRの100%子会社で光造形3Dプリンタや光造形用樹脂を手掛けるディーメックは2015年6月10日、光造形3Dプリンタ「ACCULASシリーズ」の最新機種である「BA-85S」の販売開始を発表した。
同製品は、国産機で最大となる850×650×300〜500mmの造形サイズを実現する光造形方式の3Dプリンタで、国産機ならではの利用のしやすさを意識した仕様・設計を採用。自動車部品や家電部品などへ展開に加え、小型造形品の量産にも活用できるという。
積層ピッチは50〜200μmで、レーザー出力は1000〜1200mW@40〜60kHz。同製品の本体サイズは1900×1200×2100mmである。造形精度を決めるレーザー出力や照射速度などのパラメーターは利用者が任意で設定可能。造形用の光硬化性樹脂は、同社が取り扱う高靱性・高耐熱などの特性を持った樹脂を利用できる。
3Dプリンタをはじめとする成形技術市場は、ラピッドプロトタイピングから、実際の製品を製造するラピッドマニュファクチャリングへと大きく成長しつつある。そうした中、同社は、光造形システム、光成形システム、光造形樹脂など、幅広い製品と技術を提供することで、3次元造形ニーズに応えていきたい考えだ。
同社は、同年6月24〜26日の3日間、東京ビッグサイトで開催される「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)」に出展し、同製品を披露するという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 強くて臭くないフィラメント材料と、ぐにゃりと曲げられるフィラメント材料
JSRは、3Dプリンティング技術の展示会「3D Printing 2015 Additive Manufacturing Technology Exhibition」に出展し、同社独自のポリマー技術を活用して開発した熱溶解積層式3Dプリンタ用フィラメント材料「FABRIAL(ファブリアル)」に関する展示を行った。 - 未来の机上工場を実現する小型3Dプリンタ「ARM-10」と切削加工機「SRM-20」
ローランド ディー. ジー.は、新シリーズ「monoFab(モノファブ)」のラインアップとして、光造形方式の小型3Dプリンタ「ARM-10」と小型切削加工機「SRM-20」の2機種を世界同時発売すると発表した。 - 光造形方式でも低価格化の波が!? XYZプリンティングが「Nobel 1.0」を参考展示
XYZプリンティングジャパンは「ものづくりNEXT↑2014」の集中展示「3Dプリンタの未来」(会期:2014年11月12〜14日)に出展し、光造形方式の3Dプリンタ「Nobel 1.0」を参考展示した。 - “3DプリンタのAndroid”になれるか!? オートデスク「Spark」のもたらす価値
オートデスクは3Dプリンティング技術に関する事業戦略を発表。3Dプリンタ「Ember」の出荷開始を発表するとともにオープンソースの3Dプリンタソフトウェア基盤である「Spark」の開発と発展に注力することを示し、3Dプリンタの標準的なソフトウェア基盤を目指すことを明らかにした。 - あと10年で3Dプリンタはもっと小さくなる
2010年6月23日から25日までの3日間、東京ビッグサイトにて「第21回 設計・製造ソリューション展(以下、DMS展)」が開催された。本稿では、ラピッドプロトタイピング(RP)機を扱う企業ブースを紹介する。