SMT専用のメタルマスク版自動洗浄装置を発売、従来比25%小型化:FAニュース
沖電気コミュニケーションシステムズは、はんだ印刷用メタルマスク版の自動洗浄装置「ACT100Lite」を発表した。機能をSMT専用に特化し、メタルマスク版のサイズを小型に限定することで、小型化・低価格化を可能にした。
沖電気コミュニケーションシステムズは2015年5月27日、はんだ印刷用メタルマスク版の自動洗浄装置「ACT100Lite」を同年6月末より販売すると発表した。洗浄装置を導入していない工場や、リプレース・増設を計画している工場などに向ける。
ACT100Liteは、表面実装(Surface mount technology:SMT)専用に機能を特化。さらに、メタルマスク版のサイズを小型に限定することで、小型化・低価格化を可能にした。
また、保有特許による部分洗浄方式を応用し、小型ながら高い洗浄能力を備えた。装置の中で洗浄・乾燥を行うため、オペレーターが溶剤に触れることがなく、洗浄液の臭いも発生しない。電源はAC100Vを採用し、従来の3相200Vに比べ面積を20%、体積を25%小型化。これにより、場所を選ばず自由に設置できる。
装置構成はシャワー方式によるシンプルな構成で、保守部品を交換する必要がない。洗浄液の使用量をミニマムに抑えるため、ランニングコストも軽減できる。
洗浄槽の容量は4l(リットル)で、価格はオープン。同社では、年間50台の販売を目指すとしている。
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