新型「アルファード/ヴェルファイア」の天井照明制御ECUはコネクタサイズ?:人とくるまのテクノロジー展2015
矢崎総業は、「人とくるまのテクノロジー展2015」において、ボディ系ECU(電子制御ユニット)の機能をコネクタサイズまで小型化した「Eコネクタ」を紹介。新型「アルファード/ヴェルファイア」の天井照明「LEDルーフカラーイルミネーション」に採用されている。
矢崎総業は、「人とくるまのテクノロジー展2015」(2015年5月20〜22日、パシフィコ横浜)において、ボディ系ECU(電子制御ユニット)の機能をコネクタサイズまで小型化した「Eコネクタ」を紹介した。
一般的なECUは、箱型の筺体にCANやLINなどの通信や電源供給を行うコネクタが装着されている。Eコネクタでは、このコネクタ側にマイコンなどを搭載する制御基板を組み込むことでECUの大幅な小型化を目指している。
展示したEコネクタは、2015年1月発売の新型「アルファード/ヴェルファイア」の天井照明「LEDルーフカラーイルミネーション」を制御するECUとして採用された。この天井照明は、全16色、4段調光にカスタマイズ可能で、高級ミニバンであるアルファード/ヴェルファイアの特徴の1つになっている。
ただし標準装備のシステムではないので、LEDルーフカラーイルミネーションを搭載するグレードは、ボディ系システムを制御するECUの構成を変更するか、別途ECUを用意するかといった対応が必要になる。そこで、大幅な小型化を図ったEコネクタをECUとして採用することで、大幅な設計変更を行わなくてもLEDルーフカラーイルミネーションを搭載できるようになった。
「ただし、アルファード/ヴェルファイアのEコネクタは、コネクタサイズまでの小型化を実現できているとは言えない。今後さらに開発を進めて、コネクタサイズまで近づけたい」(同社の説明員)という。
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