新型「アルファード/ヴェルファイア」は5つの「世界初」を搭載:車両デザイン(1/2 ページ)
トヨタ自動車は、3ナンバーサイズのミニバン「アルファード」と「ヴェルファイア」をフルモデルチェンジした。「高級ミニバン」というカテゴリーにとらわれない「大空間高級サルーン」をキーワードに開発を進め、「世界初」(同社)の5つのシステムを搭載している。
トヨタ自動車は2015年1月26日、3ナンバーサイズのミニバン「アルファード」と「ヴェルファイア」をフルモデルチェンジした。同日から、アルファードはトヨペット店で、ヴェルファイアはネッツ店で販売を始める。税込み価格は、両車種とも319万7782〜703万6691円。月間目標販売台数はアルファードが3000台、ヴェルファイアが4000台。
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アルファードとヴェルファイアは、プラットフォームは共通ながら、フロントフェイスをはじめデザインが異なっている。開発責任者で同社製品企画本部 ZH 主査を務める吉岡憲一氏は、「『高級ミニバン』というカテゴリーにとらわれない『大空間高級サルーン』をキーワードに開発した」と語る。「クラウン」など高級セダンのユーザーが購入することも多いため、高級セダンに引けを取らない上質な乗り心地や優れた操縦安定性と、広い車室内空間を両立したとする。今回の新型アルファード/ヴェルファイアから、後席の快適性を重視した「Executive Lounge」と呼ぶ最上位グレードを設定しており、高級セダンユーザーの需要取り込みを図っている。
半自動駐車とサラウンドビューは同時搭載不可
新型アルファード/ヴェルファイアは、「世界初」をうたう5つのシステムを搭載している。1つ目は、リヤカメラと車両前部と後部に4個ずつ設置した超音波センサーのセンサーフュージョンにより半自動的な駐車を行える「インテリジェントパーキングアシスト2」だ。白線位置などから車両側で最適と判断した駐車スペースへの駐車を行う際に、ステアリング操作を自動で行ってくれる。ドライバーは、ブレーキとシフトレバーだけ操作すればよい。超音波センサーにより、周辺の車両や歩行者などを検知して衝突を防止する機能を搭載している。
2つ目は、前後左右に設置した4個の車載カメラの映像から車両周辺の状態を映し出す「パノラミックビューモニター」に、車両の外板などを透過したような映像を表示する新機能「シースルービュー」である。
なお、インテリジェントパーキングアシスト2とパノラミックビューモニターは両方とも搭載することはできない。
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