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木材や竹を材料に使える3Dプリンタ、ナイロン樹脂や金属にも対応:人とくるまのテクノロジー展2015
日本バイナリーは、「人とくるまのテクノロジー展2015」において、樹脂や金属だけでなく、木材や竹を材料として使用できる3Dプリンタ「AW3D HD2x」を展示した。
日本バイナリーは、「人とくるまのテクノロジー展2015」(2015年5月20〜22日、パシフィコ横浜)において、樹脂や金属だけでなく、木材や竹を材料として使用できる3Dプリンタ「AW3D HD2x」を展示した。
AW3D HD2xは、米国のAirwolf 3Dが開発した3Dプリンタ。一般的な3Dプリンタと同様にFDM(熱融解積層)方式を採用しているが、材料を積層するエクストルーダが315℃という高温に対応していることを最大の特徴としている。この高温エクストルーダにより、一般的な3Dプリンタ材料であるABSやPLAだけでなく、ナイロンやポリカーボネートなどの高強度の樹脂、タングステンやステンレス、青銅といった金属、そして木材や竹まで含めた30種類以上のフィラメント材料を利用できるのだ。
造形サイズは279.4×203.2×304.8mmで、造形速度は150mm/秒。積層ピッチは60μmだ。AW3D HD2xはデュアルヘッドで、「AW3D HDx」はシングルヘッドになる。
日本バイナリーは2015年4月から、Airwolf 3Dの国内販売代理店として取り扱いを始めた。AW3D HD2xの本体価格は80万円となっている。
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