ニュース
クルマをIoT化する通信型OBD端末、FOMA通信網で車両情報を取得:IoT/M2M展
NTTドコモは、「第4回 IoT/M2M展」において、FOMA通信網を介して自動車からさまざまな情報を取得できる通信型OBD端末を披露した。
NTTドコモは、「第4回 IoT/M2M展」(2015年5月13〜15日、東京ビッグサイト)において、通信型OBD端末を参考出展した。
最近の自動車には、整備などに使うOBDIIコネクタが用意されている。NTTドコモの通信型OBD端末は、このOBDIIコネクタに接続可能な端末で、専用に開発したチップ型UIM(User Identity Module)を搭載しており、FOMA通信網に接続することができる。
同社は、自動車から定期的にさまざまな情報を収集してクラウドに蓄積し、車両の整備管理やドライバーの安全運転指導、動態管理などに活用できるようなサービスの提供を目指している。今回展示した通信型OBD端末は、このサービスに用いられる。「2015年内にはサービスを開始したい」(同社の説明員)という。
なお、通信型OBD端末によって提供されるデータは以下を予定している。通信型OBD端末のGPSセンサーを用いた位置情報と3軸加速度センサーから得られる加速度、鉛バッテリーの電圧、車速、エンジン冷却水温度、瞬間燃費、積載距離、積載燃費。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- カーテレマティクスの事例から学ぶ:製造業向けIoT活用入門
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)に注目が集まる一方で、製造業がIoTを活用するための道筋は見えづらい状態にある。本稿では、幾つかの代表的なIoTの活用シーンを紹介するとともに、自動車向けテレマティクス(カーテレマティクス)を具体的な事例として、製造業がIoTから得られるメリットについて解説する。 - ウェアラブル、クルマ、スマートホーム――IoTの本命はどれ?
情報通信総合研究所は「IoT時代の最新動向と今後の展開〜クルマのICT化を中心に」と題した記者説明会を開催。「2015 International CES」の展示を事例として、近年注目を集めているIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の最新動向について解説した。 - パイオニアのミラー型テレマティクス端末、LTE通信モジュールの利用料は月300円
パイオニアは、LTE通信モジュールを搭載するミラー型テレマティクス端末を開発したと発表した。車載機器として、LTE通信モジュールを搭載するのは国内初となる。2015年3月末までに発売する予定だ。 - 運転スコアに応じて保険費用を低減!? サイバーエージェント出資のスマホアプリ
サイバーエージェントは、ドライバー向けのAndroidアプリ「Dash」を開発/提供する米国ベンチャー・Dash Labsに出資した。Dashを利用すれば、ドライバーの安全運転や燃費のよい走行から得られる運転スコアに応じて自動車保険や自動車用品のディスカウントを受けられる。 - ハッキングの可能性が指摘される自動車、セキュリティは確保できるのか
車載情報機器などを介してのハッキングの可能性が指摘されている自動車。車載セキュリティを専門に扱うESCRYPTによれば、「現時点ではまだ危険ではないが、将来に向けて車載セキュリティを確保するための準備をしっかりと進めておく必要がある」という。