M2Mをパッケージで安価に提供、サン電子が“菜園”でアピール:IoT/M2M展
サン電子が「第4回 IoT/M2M展」に出展、産業用モバイルルータとM2Mプラットフォームを1社提供することで、安価&小規模からの導入が可能な遠隔制御&監視ソリューションを紹介した。
サン電子は「第18回 組込みシステム開発技術展(ESEC2015)」と同時開催されている「第4回 IoT/M2M展」(会期:2015年5月13〜15日)に出展、同社産業モバイルルータとM2Mプラットフォームを組み合わせた遠隔監視ソリューションを紹介した。産業用向けながら受託ではなくパッケージとして提供するため、安価&小規模からの導入が可能だという。
同社は2014年夏にイスラエルのBacsoftと提携し、Bacsoftの展開するクラウド型ワイヤレスM2Mプラットフォーム「M2MGrid Platform」の提供を開始している。同社ブースでの展示はこのM2Mプラットフォームに、産業用モバイルルータ「Rooster」シリーズを組み合わせたものだ。
M2MGrid Platformはワイヤレス、なかでも3Gなどのモバイルネットワークを前提としたPLC対応のM2Mプラットフォームであり、同社ではASC(自律接続維持機能)を搭載したモバイルルータ「RoosterGX」シリーズとの相性が良いと説明する。ブースでは植物工場を想定した展示で、遠隔地から工場内の監視、照明/ファンの制御を行っていた。
クライアント(遠隔操作元)とクラウド、機器制御付きルータまでも1社にて提供することからシステム導入をパッケージ化しており、「構成次第だが、数十万円レベルから提供できる」(同社)という遠隔監視ソリューションの低価格化も実現している。パッケージ販売を基本とするがカスタマイズも可能で、規模の増大や遠隔地/クラウド間の専用線導入などにも対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 汎用Windowsタブレットを業務タブレットに、東京エレクトロン デバイスが提案
業務に使えるタブレットが欲しい。でも「産業用タブレット」は高い。Windows Embedded 8.1 Industry Pro for Tabletsを導入した汎用Windowsタブレットがその課題を解決する。 - FlashAirをLuaで制御、開発環境整備で需要を喚起
東芝がESEC2015にて「FlashAir」をLuaスクリプトで制御してクラウドに接続、“差し込むだけのIoT化”を紹介している。開発環境の整備も進める。 - ルネサス「RZ/G1M」のLinux起動は何秒?
リネオソリューションズは「ESEC2015」にて、同社のLinux高速起動ソリューション「Warp!!」を搭載した、日立超LSIシステムズの組み込みプラットフォーム「Solution Engine G1」をデモを行っている。