FDM方式3Dプリンタで作られたカメラ用交換レンズ:3Dプリンタニュース
ものづくりベンチャーのYOKOITOは、FDM方式3Dプリンタで製造されたレンズ交換式カメラ用レンズ「FAB-LENS(ファブレンズ)」の販売開始と、3Dモデルデータの公開を発表した。
ものづくりベンチャーのYOKOITOは2015年5月14日、FDM方式3Dプリンタで製造されたレンズ交換式カメラ用レンズ「FAB-LENS(ファブレンズ)」の販売開始を発表した。これに併せ、同年5月16〜17日に開催されるアートイベント「デザインフェスタ」に出展し、同製品の展示・販売を行うという。
同製品は、「アイデアをカタチに」をテーマに小規模生産プロダクトに取り組む学生ものづくりベンチャー、YOKOITOが運営する京都のものづくりスペース「fagora」にある3Dプリンタ、レーザーカッター、CNC切削マシンなどのデジタル工作機械を用いて作られた。開発はYOKOITOの他、プロダクトデザイナーの鈴木雄貴氏、グラフィックスデザイナーの深地宏昌氏が協力。レンズ部やフード部、マウント部などをそれぞれユニット化することで、誰でも簡単にレンズや絞りの追加・交換が行える3Dプリンタ製トイカメラレンズを実現した。
レンズモジュールやフード、マウントなどはFDM方式3Dプリンタで製造され、絞りや外箱はレーザーカッターで作られている。現在、YOKOITOの公式Webサイトでは、「FAB-LENSセット EFマウント互換モデル」が8000円(税別、送料別)で販売されている。同セットには「フード四角」「レンズモジュール歯車」「ジョイント四角丸」「ネジパーツ20mm」「マウント押さえ丸EF」「マウント土台EF」および絞り5枚が含まれる。
また、同製品を構成する3Dモデルデータはオープンソースとして全てインターネット上に公開されており、ユーザーが自由にカスタマイズ用のパーツを製作したり、その3Dモデルデータを他のユーザーに向けて公開したりできる。
YOKOITOでは、今後もさまざまな形のレンズユニットや、形・素材の異なる絞りを追加していく予定だという。
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