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オルタネーターの整流器にMOSFETを世界初採用、実用燃費を1%向上:人テク展2015 開催直前情報
デンソーは、「人とくるまのテクノロジー展(人テク展)2015」において、燃料電池車「ミライ」に採用された各種製品や、「世界で初めて」(同社)整流器にMOSFETを採用して実用燃費を1%向上した「eSCオルタネーター」を展示する。
デンソーは2015年5月12日、「人とくるまのテクノロジー展2015」(2015年5月20〜22日、パシフィコ横浜)の出展概要を発表した。
環境分野では、トヨタ自動車の燃料電池車「ミライ」に採用された各種製品を紹介する。デンソーは、ハイブリッド車や内燃機関車で培った技術を生かし、燃料電池に不可欠な熱制御システムや水素系システムなどのさまざまな構成部品を供給しているという。展示ブースでは、それらと併せて各システムの中で果たす役割なども紹介する。
また、「世界初」(同社)という、電力を交流から直流に変換する整流器にパワートランジスタ(MOSFET)を採用した「eSCオルタネーター」を出展する。従来の「SCオルタネーター」と比べて発電効率を高めたことにより、実用燃費を1%向上したとする。
安心・安全分野では、高度運転支援システムへの取り組みや、無線通信を用いた交通の効率化と安全を実現するためのインフラ協調用システム車載機などの各種技術を展示する。高度運転支援システムでは、昨年(2014年)に実施した愛知県南知多道路での公道実験や、「第21回ITS世界会議デトロイト2014」での実車デモを映像で紹介する。
人とくるまのテクノロジー展2015
会期 | 2015年5月20日(水)〜22日(金) |
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時間 | 10:00〜18:00(22日は17:00まで) |
会場 | パシフィコ横浜 |
デンソー・ブースNo. | 251 |
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