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医療分野にも広がる炭素繊維強化樹脂、脳外科手術で頭を支えるフレームに最適MEDTEC Japan 2015

帝人は、「MEDTEC Japan 2015」において、同社が注力している炭素繊維強化樹脂について、医療分野の採用事例を披露した。

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 帝人は、医療機器設計/製造の展示会「MEDTEC Japan 2015」(2015年4月22〜24日、東京ビッグサイト)において、同社が注力している炭素繊維強化樹脂について、医療分野の採用事例を披露した。

 展示ブース中央に設置されていたのが、ミズホが開発した「X線透過多目的フレーム」である。脳外科手術では、患者の頭を固定するのに金属製のフレームを使うことが多い。しかし金属製のフレームは、頭蓋内における脳の血管の位置をX線撮影で確認する際に、X線を通さないため邪魔になってしまう。

 ただし金属性フレームを使うのは、繊細な脳外科手術で患者の頭が動かないような剛性が必要だからだ。そこで、X線撮影の邪魔にならず、金属性フレームと同等以上の剛性を持つ炭素繊維強化樹脂が採用されたのだという。「このフレームに用いている炭素繊維強化樹脂は、X線透過に最適な炭素繊維とポリアミドイミド系樹脂から構成されている」(帝人の説明員)。

炭素繊維強化樹脂を採用した「X線透過多目的フレーム」(クリックで拡大)

 この他、X線透過性だけでなく、導電性を持ちながら非磁性であるためMRI診断装置などのケーブルの炭素繊維フィラメントにも利用されている。

X線透過性・非磁性導電ケーブル
X線透過性・非磁性導電ケーブル。導線として炭素繊維フィラメントが使用されている(クリックで拡大)
MEDTEC Japan 2015
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