1個から買えてすぐに使えるBluetooth Smartモジュール、ヘルスケアやIoTに:組み込み開発ニュース
ラピスセミコンダクタが小型のBluetooth Smart対応無線モジュール「MK71050-03」の販売を開始した。小型かつ1個からの購入が可能で、Bluetooth Smartを利用したIoTデバイスのプロトタイピングにも適する。
ラピスセミコンダクタは2015年4月8日、ヘルスケアやフィットネス機器に適した小型Bluetooth Smart対応無線モジュール「MK71050-03」の販売を開始した。小型かつ1個からの購入が可能で、Bluetooth Smartを利用したIoTデバイスのプロトタイピングにも適する。チップワンストップの通販サイト「chip1stop」での販売価格は1750円(10個以上注文時)。
新製品は同社のBluetooth Smart対応LSI「ML7105」にソフト記録用のEEPROM、システムクロック用水晶発振器、パターンアンテナ、アンテナマッチング回路などを組み合わせた無線モジュール。パッケージサイズは52pin LGAタイプの10.7×13.6×1.78mmで、各種調整は出荷時に完了しており、日米欧における無線法令規制認証とBluetooth SIG認証も得ているため、購入してすぐに利用できる。
IoTの市場拡大に向けて開発に求められる「手軽に無線」を実現するため、アールエスコンポーネンツとチップワンストップ、コアスタッフの3社からは本モジュールとPCの間でシリアル通信を行う「USB通信キット」を提供する他、ラピスセミコンダクタからはスマートフォンとの通信評価を行うためのアプリ「BLE TOOL」が提供される。
BLE TOOLは心拍(HRP)、体温(HTP)、血圧(BLP)、血糖値(GLP)、バッテリー(BAS)、デバイス情報(DIS)のプロファイルおよびサービスをサポートしており、スマートフォンを利用してのヘルスケア/フィットネス機器などの開発に活用できる。
同社では新製品の特設サイトを開設、モジュールの使い方を紹介する動画を公開している他、データシートやマニュアル、デザインガイドなどもダウンロードできる。なお、オプションとして8ビットマイコン搭載のUSBドングル「MK71050-03USB-EK」、Arduino用拡張ボード「MK71050-03BLE-shield」も用意される。
関連記事
- 恋人や友人ともっと仲良くなれるウェアラブルデバイス
情報科学芸術大学院大学(IAMAS)とフランス通信大手Oragneの東京支社Orange Labs Tokyoによる「Smart Thingsプロジェクト」は、近しい間柄にある人とのコミュニケーションをさらに深めるというコンセプトのもと開発したウェアラブルデバイス「Looper」を披露した。 - ハッカソンイベント:想定外な使い方考えて! ――国内最大のハッカソン「Open Hack Day Japan 3」、3月に開催
2015年3月にヤフー主催の国内最大のハッカソン「Open Hack Day Japan 3」が開催される。それに先立ち同年2月8日にカンファレンスが開催された。 - Bluetooth Smartのメッシュネットワークでモノがつながる、「CSRmesh」アップデート
英CSRがBluetooth Smartを利用したメッシュネットワーク技術「CSRmesh」のアップデートを発表した。センサーやアクチュエーターなど多種多彩な機器をスマートウオッチなどから制御可能にする。 - Bluetooth LEでスマホと“常時接続”のデジタルカメラ、カシオから
カシオ計算機のデジタルカメラ新製品は、カメラとスマートフォンをBluetooth LE(Bluetooth Smart)で常時接続した。カメラの電源が切れていても、スマホからの起動や操作が可能だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.