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スマートロックに感じた期待と不安電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記

スマートフォンで鍵の開閉を行える「Akerun」の発表会に出席しました。便利だなと感じた一方、不安もぬぐいきれませんでした。

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モノづくり編集のこぼれ話

 この記事は、2015年3月25日発行の「電子機器設計/組み込み開発メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


 スマートフォンで鍵の開閉を行える「Akerun」の発表会に出席しました。

 Akerunはドアのサムターン(つまみ)に取り付けることで、スマートフォンからカギの開錠/施錠を行える“スマートロック”と言われる製品です。物理的なカギがなくとも開閉可能というところがミソで、スマートフォンのアプリで発行したカギ(開錠権限)はメールやLINE、Facebookなどでシェアできるほか、開閉可能時間の設定も可能なので、ホテルやシェアオフィス、賃貸物件の内覧などにも利用できます。

 製品を開発したフォトシンスは2014年9月創業のベンチャー企業ですが、発表会にはNTTドコモ・ベンチャーズや三井不動産、ネクストなどが試験導入の発表を行うために出席しており、各社が製品にかける期待を感じ取ることができました。

 フォトシンスの河瀬航大氏(同社代表取締役社長)はAkerunを電子鍵としてだけではなく、「ドアの開閉をキーとしてさまざまな体験を提供してくれる、“ドア一体型ロボット”“コンシェルジュ”のような存在にしたい」と、Akerunのロボット化(多機能化)を将来の構想として掲げます。

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Akerunを手にするフォトシンスの河瀬航大氏(同社代表取締役社長)

 スマホが自宅のカギ代わりになれば、荷物も減らせて、カギを落とす心配もゼロ。合鍵を紛失する心配もなくなってハッピー。一瞬そう思いましたが、そう単純なことでもありません。個人宅へのスマートロック普及を考えると、いくつかの超えなくてはならないハードルがあるように思います。

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