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ロボットOS「V-Sido」はハックできたか? こだわりのスイカ割りに栄冠Open Hack Day Japan 3リポート(3/3 ページ)

ヤフー主催の大型ハッカソンイベント「Open Hack Day Japan 3」では、アスラテックが提供するロボット制御マイコン基板「V-Sido CONNECT」を使った開発が可能だった。24時間でどのようにV-Sidoをハックしたのか。5つのチームの開発成果をリポートしよう。

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Hack ID 28:おいまつさん。

 「おいまつさん。」は、夏の風物詩であるスイカ割りを、ロボットを使って遠隔地にいる友人同士で協力してやろうというコンセプトで開発された。その名も「スイカ割れんじゃー」。

 GR-001の操作は5人で分担。前進、後進、右移動、左移動、そしてGR-001の腕に装着した刀を振り下ろす「必殺」をそれぞれ担当する。ロボットの操作は1人で1種類の行動しかできないので、スイカを割るには全員の協力が必要というわけだ。また、刀の振り下ろし動作には、開発担当者のこだわりの滑らかな動きが反映されているという。

スイカ割りロボットの動作を5人で分担
スイカ割りロボットの動作を5人で分担(クリックで拡大)

 各担当者からの命令がうまく伝わらずにGR-001が動作しないという課題があったが、動作の有無をフィードバックすることで解決した。プレゼン時間のデモでは、見事にスイカ(のミニチュア)を割ってみせた。

動画が取得できませんでした
こだわりの振り下ろし動作でスイカを一刀両断!(クリックすると再生)

Hack ID 67:Hack U 電気通信大学

 「Hack U 電気通信大学」が開発した「PAOmucation」では、V-Sido CONNECTは脇役で、主役は口にくわえて顔の筋肉を鍛えるフィットネス器具「PAO」だった。

 チームメンバーの私物のPAOにEdisonや加速度センサー、ジャイロセンサー、フルカラーLEDを組み込んで、PAOの揺らし方からさまざまなモノとコミュニケーションを行うというのがコンセプト。センサーデータはEdisonを経由してサーバに蓄えられており、PAOの揺らし方によってLEDの光り方が変わる。

「PAOmucation」の概要説明
「PAOmucation」の概要説明。しかしながらPAOの揺らしっぷりのインパクトが大きすぎる(クリックで拡大)

 V-Sido CONNECTを搭載したGR-001は、PAOmucationのコミュニケーション対象として登場。PAOの揺らし方が小さくなってくると、GR-001が手を挙げて応援してくれる。またPAOの揺らし方が最高潮に達すると、リコーの360度カメラ「THETA」で記念写真を撮影してくれる。

PAOの揺らし方が小さくなってくると「GR-001」が応援
PAOの揺らし方が小さくなってくると「GR-001」が応援(クリックで拡大)

 この他にも、ドアの開閉の個人認証にPAOの揺らし方を使う事例を紹介するなど、90秒のプレゼン時間は、そのPAOの揺らしっぷりも含めてインパクト絶大だった。



 なお、アスラテックの特別賞である「V-Sido賞」には、おいまつさん。のスイカ割れんじゃーが輝いた。審査員を務めた、同社チーフロボットクリエイターの吉崎航氏は、「ポーズを取るとかもっとホビー要素の強い応用が多くなるかと思っていたが、より生活に密着した開発事例が多くて驚いた。スイカ割れんじゃーもその1つで、ロボットとWebの融合を感じさせてくれた」とコメントしている。

「V-Sido賞」の授賞式の様子
「V-Sido賞」の授賞式の様子。商品は開発にも使われた「GR-001」(クリックで拡大)

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