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ロボットOS「V-Sido」はハックできたか? こだわりのスイカ割りに栄冠Open Hack Day Japan 3リポート(2/3 ページ)

ヤフー主催の大型ハッカソンイベント「Open Hack Day Japan 3」では、アスラテックが提供するロボット制御マイコン基板「V-Sido CONNECT」を使った開発が可能だった。24時間でどのようにV-Sidoをハックしたのか。5つのチームの開発成果をリポートしよう。

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Hack ID 17:添加逸品

 「添加逸品」が開発したのは「DARUMA!」。コンセプトは、ロボットと遊ぶ「次世代だるまさんがころんだ」だ。

 この次世代だるまさんがころんだでは、人間が鬼になり、ロボットのGR-001は鬼が目隠ししている間に近づいていく。GR-001は、鬼の体に装着されたアルプス電気の超小型マルチセンサーモジュールの方位と加速度の信号をWebサーバを介して受信し、それに合わせて止まったり近づいたりするという仕組みだ。「ロボットの側から何かしてくれる、ロボットが人間が見えていないところでも動いている。そういったことがないとロボットは普及しないのではないか?」というチームメンバーの思いがこめられている。

「DARUMA!」のシステム構成
「DARUMA!」のシステム構成。その名も「DARUMA-System」(クリックで拡大)

 プレゼン時間のデモでは、残念ながら、鬼が振り向いてもGR-001はなかなか止まってくれなかった。

Hack ID 48:チームモスキート

 「チームモスキート」が開発したのは「真・電撃の巨人」だ。アラート対応のエンジニアを何としてでも起こすというコンセプトで、遠隔操作のGR-001が手に持った電撃アームによる電気ショックでたたき起こすという優れモノ(?)だ。ちょっとブラック企業な感覚もするが……。

 同チームは前回の「Open Hack Day Japan 2」でも開発テーマに電撃ネタを選択。前回のウェアラブル端末から今回はロボットに進化した。最も重要な「電撃ユニット」は、トランスを使って小型化に成功し、GR-001に搭載することができた。

「時間だ」「目ざまし時計で起きないあいつには……電撃だ!」(クリックで拡大)

 電気ショックは、電圧が100Vあるものの電流は数mAなので人体に影響はない。課題として挙げていたのはGR-001の電池容量で、「10分くらいしか動かせない」とのことだった。

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