「CarPlay」対応の新型車が2015年内に40車種以上投入へ:車載情報機器
Appleは、サンフランシスコで開催したスペシャルイベント「Spring Forward」において、同社のスマートフォン「iPhone」と車載情報機器を連携する機能「CarPlay」に対応した新型車が、2015年末までに40車種以上投入されることを明らかにした。
Appleは、2015年3月9日(米国時間)にサンフランシスコで開催したスペシャルイベント「Spring Forward」において、同社のスマートフォン「iPhone」と車載情報機器を連携する機能「CarPlay」に対応した新型車が、2015年末までに40車種以上投入されることを明らかにした。
これは同社CEOのティム・クック氏が同イベント内でアナウンスしたもの。2014年3月に発表されたCarPlayは、主要な自動車メーカー・ブランドが対応を表明(関連記事:「iOS in the Car」の正式名は「CarPlay」、トヨタや日産、ホンダなど16社が採用)。同月に開催された「ジュネーブモーターショー2014」では、Ferrari(フェラーリ)やDaimler(ダイムラー)の「Mercedes Benz(メルセデス・ベンツ)」ブランド、Volvo Cars(ボルボ)が間もなく発売する車両にCarPlay対応の車載情報機器を搭載してデモンストレーションを行うなど、2014年内に採用が広がるかと見られていた(関連記事:ジュネーブを席巻した「CarPlay」は自動車業界に何をもたらすのか)。
「ジュネーブモーターショー2014」でフェラーリが披露した「CarPlay」のデモ。写真は、「FF」の車載機に「iPhone」を接続して「CarPlay」を起動した状態。ディスプレイの右上に「APPLE CARPLAY」のボタンがある(クリックで拡大)
しかしその後、自動車メーカー各社は、CarPlayへの対応を2015年以降に延期する方針を表明。現時点でCarPlayを利用できるのは、フェラーリなど一部の車両と、アルパインとパイオニアの市販の車載情報機器だけだった。
スマートフォンと車載情報機器の連携機能については、CarPlayの他、Googleの「Android Auto」(関連記事:車載Android推進団体OAAの参加規模が6倍に、2014年末に「Android Auto」も登場)や、Microsoftの「Windows in the Car」コンセプト、中国検索大手である百度の「CarLife」(関連記事:中国では「CarPlay」も「Android Auto」も不要、百度が「CarLife」で両端末対応)などがある。ただし、現時点でグローバルにサービスが利用可能な状態にあるのは、CarPlayとAndroid Autoだけだ。
多くの自動車メーカーは、CarPlayとAndroid Autoのどちらかだけに対応するのではなく、両対応を目指している(関連記事:「CarPlay」対応企業・ブランド数が31に、7割が「Android Auto」との両対応)。
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