復活「マイバッハ」は「究極のエクスクルーシブ」を求めるブランドに:Sクラス クーペを超える快適性(2/2 ページ)
メルセデス・ベンツ日本は「メルセデス・マイバッハ Sクラス」を発表。ダイムラーの最上級ブランドであるマイバッハの2年ぶりの復活となる。同社のもつさまざまな技術を搭載し、「Sクラス」の最上位グレードに位置する新たなフラッグシップモデルだ。
もちろん運転支援システムもフル装備
マイバッハ Sクラスは、Sクラス クーペと同様にフロントガラス上部(ルームミラーの裏側)に設置されるステレオマルチパーパスカメラの他、6つのレーダーを搭載している。これらのセンサー類を利用して、ブレーキやアクセルなどのアシストに加え、部分自動運転も実現する機能群「レーダーセーフティーパッケージ」を標準搭載した。この他に、ステレオマルチパーパスカメラで、前方最大15mまでの路面の凹凸を検知し、状況に応じて瞬時にサスペンションのダンピングを制御する「マジックボディコントロール」などを筆頭に、ダイムラー独自の運転支援システムがフルラインアップで搭載されている。
既存のSクラスユーザーの新たな選択肢に
会見に登壇したメルセデス・ベンツ日本 代表取締役兼CEOの上野金太郎氏は、「メルセデス マイバッハ Sクラスは、2002年から13年まで販売していた『マイバッハ』とは異なり、全く新しいブランドとして生まれ変わったもの。究極のパフォーマンスを求めたAMGと並び、究極のエクスクルーシブを求めるブランドとして、五感で感じる究極の快適性を提供する。ドイツの文化と芸術性、そしてクラフトマンシップを存分に感じてもらえる」と語った。
マイバッハ Sクラスの販売目標台数は公表されなかったが、上野氏は「現在Sクラスにお乗り頂いているユーザーの方からは、より大きいものに乗りたいという声もいただいており、買い替えの際には選択肢の1つになるのではないか。これまでのSクラス クーペのさらに上位のモデルという位置付けであり、価格が4000万円以上だった従来のマイバッハより抑えている」と語った。
また、同氏によれば2014年のSクラスの累計販売台数は6500台で、販売状況はとても好調だという。「大変ありがたいことに、Sクラスのユーザーはモデルチェンジごとに買い替えてくださる方が多い。その効果もあり、日本市場ではSクラスがとても強く、これまでどんなに状況が悪くても、毎年2000台は売れている」(上野氏)。
2014年末に発表した新型のSクラス クーペの上位に設定される形で、新たなフラッグシップとなるマイバッハ Sクラスだが、競合車について上野氏は「特定のメーカーの、このセグメントの車両というようなことは特に想定していない。それよりも、現在のSクラスの売り上げを、さらに上積みするようなイメージを持っている」と語った。
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