IoTの短期導入を可能にするセミオーダー型システム、パーソナルメディアが発売:組み込み開発ニュース
パーソナルメディアがIoTの導入を短時間で実現する、セミオーダーメード型ソリューション「PMCセミカスタムIoT」の受注を開始した。
パーソナルメディアは2015年2月18日、IoTの導入を短時間で実現するセミオーダーメード型ソリューション「PMCセミカスタムIoT」を発表、同日より受注を開始した。
セミカスタムの名前通り、同社が端末ノードや通信方法などが異なる複数タイプのIoTの基本システムを用意し、導入事業者は想定する用途に適した構成例を選択した上で、同社が細部の調整を行う。ゼロのからの構築ではないため、低コストかつ短納期でのシステム導入が可能だとしている。
端末ノードや入出力デバイスとしての使用が想定されている機器やOS、センサー類については「IoTデバイスライブラリ」として登録が済んでおり、各種スマートフォンや産業用組み込みボードなどから、温度センサー、電気錠などさまざまなデバイスをIoTシステムに組み込むことが可能だ。
IoTデバイスライブラリとして登録されている機器の多くがOSにT-Kernelを採用しているが、導入時業者指定の端末やOS、デバイスドライバなどをシステムへ組み込むこともできる。なお、端末とクラウド間のプロトコルはJSONで記述されており、CoAPも利用できる。必要に応じてデータの暗号化やHTTPSの適用、電子認証書によるノード認証を組み込むこともできる。
導入例としては光センサーや温度センサーを利用した環境監視システムやICカードを利用した出勤管理システム/電気錠管理システム、運転免許証とアルコールチェッカーを利用したドライバー管理システム、RFIDと業務用ハンディ端末を利用した現場点検システムなどを挙げている。
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