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ETロボコンに「動く難所」登場、プレゼン力も問われる大会にETロボコン2015

組込みシステム技術協会がロボット競技会「ETロボコン2015」の開催概要を発表した。新走行体「EV3」が利用可能になる他、「動く難所」の登場も予告されるなど、見どころが多い大会になりそうだ。

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 組込みシステム技術協会(JASA)は2015年2月13日、LEGO「MINDSTORMS」を使ったロボット競技会「ETソフトウェアデザインロボットコンテスト2015」(ETロボコン2015)の開催概要を発表した。

 ETロボコンは参加クラスごとに共通のハードウェア(走行体と呼ぶ)を用い、参加者は分析・設計モデリングとロボット制御を競う世界的にも珍しいソフトウェア重視のロボットコンテスト。2002年の「UMLロボットコンテスト」を前身としており、開催は今回で14回目となる。

 今回のETロボコン2015は、前回のETロボコン2014と同様、走行の競技とモデル設計を審査対象とする「ディベロッパー部門」(プライマリークラス/アドバンストクラス)と、加えて企画も審査対象にする「イノベーター部門」(「アーキテクト部門」から名称変更)の2部門3クラスで競技が行われる。

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今回より利用可能となる「MINDSTORMS EV3」(写真は3輪型の「ETrikeV」)

 今回からの大きな変更点はロボット(走行体)の変更だ。前回大会まで利用されてきた「MINDSTORMS NXT」が2015年内で販売終了となるため、「MINDSTORMS EV3」(倒立2輪型の「EV3Way」と3輪型の「ETrikeV」)を走行体とする。EV3の導入により、OSや開発環境を複数から選択できるようになり、開発と実装により戦略性が高まったといえる。ただ、移行期と言うこともあり、MINDSTORMS NXTも今回大会まで利用可能。イノベーター部門に走行体指定がないのは前回と同様だ。

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ETロボコン2015で公式サポートされる開発環境。統合開発環境とデバッガーを使いながらの開発も可能になった。なお、RubyやPythonなどでの開発もOKだが、運営委員会からのサポートは受けられない

 各部門の位置付けや競技内容に大きな変化はないが、ディベロッパー部門/アドバンストクラスではコースに「動く難所」(実行委員会)が設けられ、走破の難易度がアップしている。「新走行体のEV3はハードウェア性能が大幅にアップするので、いろいろなチャレンジをしてほしい。コースについてもかなり変えるつもりだ」(ETロボコン2015 本部実行委員長 星光行氏)

新走行体「EV3」の走行デモ

 各クラスの評価について、プライマリークラスは「モデリング能力」、アドバンストクラスは「設計、制御技術」、イノベーターは「企画開発力」を中心として行われるのも前回と同様だが、アドバンストクラスの評価ポイントの1つである課題評価は前回大会の「未確定使用への対応」からの変更が決定した(新課題は未定)。イノベーター部門は企画書に加えて当日のプレゼンテーションも評価対象になり、より企画力が問われる内容になっている。

 ETロボコン2015は2015年3月9日〜4月9日の間で参加を受け付け、参加者は全国12のブロックに分かれて地区予選を行い、同年11月18日にはパシフィコ横浜で行われる決勝大会「チャンピオンシップ大会」に挑む。応募期間が年度末を挟むため、利用は学生のみのとなるが仮登録制度も用意されており、この制度を利用すれば同年5月8日までキャンセル可能だ。

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