トルコでの事業拡大に向け、機械工具の販売会社を設立:工場ニュース
京セラは、トルコ・イスタンブールに機械工具の販売などを行う合弁会社を設立する。同国での事業拡大が狙いで、新会社では汎用の切削工具・ファスニング工具などの販売、顧客サポートを行う予定。
京セラは2015年1月26日、トルコ・イスタンブールに、機械工具の販売などを行う合弁会社「KYOCERA BILGINOGLU Precision Tools Industry & Trade(京セラビルギノーグル精工)」を設立すると発表した。同社のグループ会社である「京セラユニメルコ」と、トルコの販売代理店「Bilginoglu Industrial Materials Industry & Trade」(以下、BIM)が同月23日に合弁契約を結んだことによるもので、同国での会社設立は京セラグループで初となる。
トルコは現在、中東・北アフリカなどの結節点に位置する地理的優位性や政府の経済政策、豊富な労働力などにより、新興市場として注目されている。特に自動車産業では、大手メーカーの進出で市場が拡大傾向にあり、切削工具の需要増加も見込まれているという。
同社では、1992年からBIMを通じて同国での切削工具の販売を開始し、2014年にはイスタンブールに京セラユニメルコの事務所を開設。今回、同国での事業を拡大するため、新たに販売会社を設立することとなった。
新会社は、京セラユニメルコが70%、BIMが30%出資し、2015年2月に設立、同年4月に営業を開始する予定。主な業務は、汎用の切削工具・ファスニング工具などの販売、顧客サポートなど。さらに今後、現地にロジスティックセンターを設置する他、テクニカルセンター開設も視野に入れ、ユーザーのニーズにきめ細かく対応できる体制を整備するという。
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