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三菱自動車のフィリピン新工場が稼働、年間5万台の生産能力保有:工場ニュース
三菱自動車はフィリピン新工場での生産を開始した。年間5万台の生産能力を持ち「アドベンチャー」と「L300」の生産を行う
三菱自動車は2015年1月29日、同社のフィリピンにおける生産・販売会社であるミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(以下、MMPC)の新工場(ラグーナ州 サンタローザ市)で生産を開始したと発表した。
三菱自動車では従来、リサール州 カインタ市に工場を保有しており、この工場で生産を行っていたが、フィリピン自動車市場が成長する中、年間3万台という同工場の生産能力の限界に達しつつあった。そのため新工場の用地を探しており、最終的に米国Ford Motor(フォード)のフィリピン子会社が所有する工場跡地を取得し、新工場を建設することを決めた(関連記事:三菱自動車がフォードのフィリピン工場を買収――2015年1月から生産開始)。
旧工場については、2014年12月に閉鎖。新工場は、年間5万台の生産能力を持ち、旧工場で生産していた「アドベンチャー」や「L300」の生産を行う。敷地面積は約21.4ヘクタールだとしている。
三菱自動車は、フィリピンで高い販売シェアを維持しており、2014年暦年の販売台数は、前年比15.2%増の4万8793台(シェア18.6%)となっており、2年連続で過去最高を記録していたという。
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