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JALがMRJ32機を正式契約――初号機は2021年引き渡し:製造マネジメントニュース
日本航空(JAL)と三菱航空機は、三菱リージョナルジェット(MRJ)32機の購入について正式契約を締結した。
日本航空(JAL)と三菱航空機は2015年1月28日、三菱リージョナルジェット(MRJ)32機の購入について正式契約を締結したことを発表した。両社は2014年8月にMRJ32機の導入について基本合意していたが、今回正式契約に至った。導入開始は2021年の予定。
MRJは、三菱航空機が開発する70〜90席クラスの次世代民間旅客機で、世界最先端の空力設計技術、騒音解析技術の適用と、最新鋭のエンジンを採用していることが特徴(関連記事:MRJはいかにして設計されたのか)。これらにより高い運航経済性と環境適合性を実現しており、エアラインの競争力と収益力向上に貢献することが期待されている。
今回、JALが契約した32機は、JALグループのジェイ・エアが運航する予定。JALグループではMRJを地方ネットワークの主力機として活用する予定だという。
三菱航空機におけるMRJの合計受注機数は、今回の契約を含めると407機(確定223機、オプション160機、購入権24機)となっている。
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