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スマートグラスとARを融合した「ビジョンピッキング」、作業効率を25%向上:ウェアラブル
DHLは、スマートグラスとAR(拡張現実)技術を活用して、倉庫におけるピッキング作業の効率を高める「ビジョンピッキング」の成果を発表した。実証実験では、作業効率が25%向上したという。
DHLは2015年1月26日(欧州時間)、スマートグラスとAR(拡張現実)技術を活用して倉庫におけるピッキング作業の効率を高める「ビジョンピッキング」のパイロットプロジェクトの成果を発表した。
今回のパイロットプロジェクトは、DHLと同社の顧客であるリコー、ウェアラブルコンピューティングを手掛けるUbimaxとの提携によって実施された。ビジョンピッキングでは、スマートグラスに表示されるAR映像を基に従業員に作業指示を出し、ピッキング作業の迅速化とピッキングミスの削減が可能になるという。オランダにある倉庫で行った実証実験では、ピッキング作業効率が25%向上するという結果が得られた。
3週間にわたって実施された実証実験では、倉庫内の10人の従業員が「Google Glass」や「VuzixM100」などのスマートグラスを装着。スマートグラスには、倉庫内の通路や製品保管場所、数量を含む作業情報をARで表示してピッキングを行った。スマートグラスにARで情報を表示することで、常に両手を使った作業を行えることもあり、与えられた時間内に2万品目以上をピッキングし、9000件の注文を完了させた。DHLとリコーは、より迅速でミスのない作業を実現できたことから、ビジョンピッキングの展開に向けた共同評価を進めている。
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