「i-DCD」搭載の3列シートハイブリッド車「ジェイド」は立体駐車場に対応:エコカー技術
ホンダが2015年2月13日に発売する新型車「JADE(ジェイド)」は、1モーターのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載する3列シート車で、全高が立体駐車場の1550mm制限に対応するステーションワゴンだ。「フィット シャトル ハイブリッド」の後継モデルになる可能性が高い。
ホンダは2015年1月7日、新型車「JADE(ジェイド)」を同年2月13日発売すると発表した。同社Webサイトで先行情報の公開を始めている。カスタムカーの展示会「東京オートサロン2015 with NAPAC」(2015年1月9〜11日、幕張メッセ)で公開を予定していた6人乗り新型ハイブリッド車は、このジェイドだ(関連記事:6人乗り新型ハイブリッド車は「i-DCD」搭載? アニメっぽい「N-BOX SLASH」も)。
ジェイドは、1モーターのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載する3列シート車である。「ミニバン並みの居住性とユーティリティ性を立体駐車場に対応した低全高で実現した」(ホンダ)としており、全高は立体駐車場の1550mm制限に対応しているとみられ、車種はミニバンというよりもステーションワゴンに近い。ハイブリッド車であることから、同社の前世代のハイブリッドシステム「IMA」を搭載する「フィット シャトル ハイブリッド」の後継モデルになる可能性が高い。
「ホンダ センシング」は「ジェイド」が初搭載に
ジェイドは、新型「レジェンド」から国内展開を予定していた運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を採用する。ホンダ センシングはミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせることで、世界初の「歩行者事故低減ステアリング」など8つの機能を実現している(関連記事:新型「レジェンド」が「世界初」の歩行者との衝突を自動回避するシステムを採用)。
新型レジェンドの発売が、2015年1月22日から同年2月20日に延期になったこともあり、この世界初の機能はジェイドが初採用の車両になる。
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