ホンダの「グレイス」投入は「i-DCD」完成の証しとなるか:エコカー技術(1/2 ページ)
ホンダは2014年12月1日に発売した小型ハイブリッドセダン「グレイス」は、2014年春の発売を予定していた。半年以上延期することになったのは、1モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」搭載車のリコールが連続して発生したからだ。ホンダは、「グレイスの投入でi-DCD搭載車は完成した」と述べている。
ホンダは2014年12月1日、国内市場向けに新開発した5ナンバーサイズのハイブリッドセダン「グレイス」を発売した(関連記事:ホンダ「グレイス」は5ナンバーハイブリッドセダンを革新できるのか)。2009年1月に販売を終了した「フィット アリア」以来約6年ぶりに、5ナンバーサイズで車室と荷室が分離したセダンを国内で販売することになる。
グレイスをはじめ、同社が2013年から展開を始めた「EARTH DREAMSセダンシリーズ」は、全てハイブリッド専用車である。2013年6月発売の「アコード ハイブリッド」は2モーターの「SPORT HYBRID i-MMD」、2015年1月発売予定の「レジェンド」は3モーターの「SPORT HYBRID SH-AWD」を、そしてグレイスは1モーターの「SPORT HYBRID i-DCD(以下、i-DCD)」を搭載している。
このi-DCDを最初に搭載したのは、2013年9月発売の「フィット ハイブリッド」である。その後、同年12月発売のSUV「ヴェゼル ハイブリッド」にも採用された。
グレイスのベース車である「シティ」は、インドや東南アジア向けに2014年1月に発売されている。ベース車の完成に合わせて、英語の「GRACE」=「思いやり」から命名された国内市場向けハイブリッドセダンのグレイスは、2014年春の発売に向けて開発が進められていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.