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炭素繊維事業を統合し、石炭ピッチ系とPAN系の強みを併せ持つ存在へ製造マネジメントニュース

三菱樹脂と三菱レイヨンは、炭素繊維・複合材料事業の強化を目的とし、三菱樹脂のピッチ系炭素繊維事業と三菱レイヨンのPAN系炭素繊維事業を統合することを発表した。

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 三菱樹脂と三菱レイヨンは2015年1月7日、炭素繊維・複合材料事業の強化を目的とし、三菱樹脂のピッチ系炭素繊維事業と三菱レイヨンのPAN系炭素繊維事業を統合することを発表した。三菱レイヨンが、三菱樹脂のピッチ系炭素繊維事業を継承し、2015年4月1日付で統合した新組織を発足させる予定。

 両社は、三菱ケミカルホールディングスを共通の持株会社とする事業会社であり、同一グループ内で、石炭ピッチ系炭素繊維とPAN系炭素繊維の両方の技術を持つ世界で唯一の炭素繊維メーカーとなっていた。以前から共同マーケティングや技術交流などを進めてきたが、今後さらなる相乗効果を生み出すために統合に踏み切ったという。

 今後は、三菱ケミカルホールディングスグループとして、世界首位のピッチ系炭素繊維事業に関する知見をPAN系炭素繊維の領域に応用し、戦略重点分野である自動車、圧力容器、風力発電翼など産業用途における提案力を強化する方針。また、既にグローバルに展開中のPAN系炭素繊維・複合材料事業の製造・販売・開発に関連する事業インフラを活用し、ピッチ系炭素繊維事業の価値を最大化していくとしている。



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