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神奈川県がベトナムに中小製造業向け貸し工場を設置:工場ニュース
神奈川県は、中小企業の海外生産を支援するために新たにベトナムに中小企業向け集合貸し工場「神奈川インダストリアルパーク」を設置する。
神奈川県は2014年12月15日、県内中小企業のベトナム社会主義共和国(以下、ベトナム)への生産拠点設置を支援するために、集団貸し工場「神奈川インダストリアルパーク」を設置することを発表した。
神奈川県では、以前から中小企業の海外展開の支援を行ってきたが、今回は中小企業の進出要望の高かったベトナムにおいて集団貸し工場を用意。拠点の手配とともに、進出の準備段階から操業後まで総合的なサポートが行えるようにする。
神奈川県インダストリアルパークは、ベトナムの首都ハノイ近郊にある第2タンロン工業団地内に設置する。同工業団地は総開発面積が346ヘクタールとなっており、京セラやパナソニック、HOYA、住友電装、豊田自動織機、ケーヒン、曙ブレーキ工業、信越化学工業などが入居している。貸し工場の敷地面積は3.56ヘクタールで、総区画数は21区間。賃貸面積は500m2〜となっている。入居は2015年6月以降であれば可能だとしている。
入居時の管理費は、1000m2につき年間5000米ドル(1000m2以下でも同額)としているが、神奈川県内の企業である場合、1年間の管理費が無料という優遇措置が用意されているという。
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