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フリースケールが「Vybrid」じゃないデジタルクラスタ向けICを披露車載半導体(2/2 ページ)

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは、プライベートイベント「フリースケール・テクノロジ・フォーラム・ジャパン(FTF Japan)2014」において、機械式メーターと液晶ディスプレイを組み合わせたデジタルクラスタ向けのIC「MAC57D5xx」を披露した。

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フリースケール製車載ARMマイコンの先駆け?

 同社のデジタルクラスタ向けのICと言えば、Coretex-A5とCortex-M4を非対称構成で搭載する「Vybrid」があった。しかしVybridの場合、機械式メーターの針の制御に他のマイコンが必要なことが課題になっていたという。MAC57D5xxは、この課題を解決した製品というわけだ。

 ちなみにVybridは、「Coretex-Aシリーズ」を搭載するプロセッサ製品群「i.MX」に統合されている(関連記事:フリースケールは日本のイノベーションパートナーになる――日本法人新社長が会見)。

 では、Vybridと同様の機能を持つMAC57D5xxもi.MXの1製品になるのだろうか。はたまた、車載マイコンの機能も備える以上、車載マイコン製品群の「Qorivva」に入るのだろうか。同社の説明員によると「i.MXでもなくQorivvaでもない」ということだった。

 なお、フリースケールは2014年4月、ARMの「Cortex-Mシリーズ」を採用した車載マイコン「Kinetis EAシリーズ」を発表している。同製品は中国市場向けとされていたが、今後ボディ電子系を皮切りにARMコアを用いた車載マイコンの展開を加速させる方針である。

 フリースケールの車載マイコンは「Power Architecture」ベースのQorivvaが中心だが、今後はARMベースの車載マイコンの割合が増えていく可能性が高い。MAC57D5xxは、その先駆け的製品と言えるかもしれない。

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