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“3DプリンタのAndroid”になれるか!? オートデスク「Spark」のもたらす価値Autodesk University 2014(3/3 ページ)

オートデスクは3Dプリンティング技術に関する事業戦略を発表。3Dプリンタ「Ember」の出荷開始を発表するとともにオープンソースの3Dプリンタソフトウェア基盤である「Spark」の開発と発展に注力することを示し、3Dプリンタの標準的なソフトウェア基盤を目指すことを明らかにした。

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オートデスク初の3Dプリンタ「Ember」

 このSparkのリファレンスモデルとして開発したのがオートデスク初の3Dプリンタとなる「Ember」だ。Sparkを利用し、Fusion 360で設計したという。2014年12月2日から受注を開始し2015年1月から出荷開始となる。Autodesk University 2014では初めて実稼働モデルを展示している。

 Emberは紫外線硬化樹脂を利用する光造形型の3Dプリンタで、最大造形サイズは64×40×134mm。造形精度はXY軸が50μmでZ軸が25μm。造形スピードは25μmの積層ピッチで1時間15mmだという。また造形容量は343.04ml(ミリリットル)。「Ember Explorer Program」により限定的に販売しており、価格は5995米ドル。材料科学者やソフトウェア開発者、研究者、メイカーズや産業のリーダーたちなどを対象としているという。ただ、オートデスクにとってEmberはあくまでもSparkの価値を実証するためのリファレンスモデルという位置付けであり、積極的に販売していく考えはないようだ。

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Emberのスペック(出典:オートデスク)(クリックで拡大)

 Emberの外観と造形サンプルは、以下の写真をご覧いただきたい。

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photophotophoto (上段)はEmberの外観。(下段)はEmberの各パーツ。(下段左)は紫外線硬化樹脂を押し出すテーブル部。(下段中央)は紫外線を照射する窓。(下段右)は表示パネル(クリックで拡大)
photophoto Emberで造形したサンプル(クリックで拡大)

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