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「マツコロイド」デビュー、電通がデジタル技術駆使のノンヒューマンタレント事業:ロボット開発ニュース
電通はタレントのマツコ・デラックスさんがモデルのアンドロイドを第一弾とした、“ノンヒューマン・タレント開発事業”を開始する。
電通と電通子会社の電通テックは2014年12月2日、タレントのマツコ・デラックスさんがモデルのアンドロイドを第一弾とした、“ノンヒューマン・タレント開発事業”「デジタレ」を開始すると発表した。
両社ではエンターテインメント事業において最新テクノロジーの活用が進んでいるものの、タレントやアーティスト自身をコンテンツと見なす例は少ないと分析しており、実在人物のアンドロイド化など、「テクノロジーを起点に新たなタレントを開発する」ことで、コンテンツ開発を行っていくとしている。
第一弾として登場するマツコ・デラックスさんのアンドロイド「マツコロイド」は、エーラボおよびナチュラルエイトが共同開発し、大阪大学 知能ロボット学研究室 石黒浩教授が監修したもので、マツコ・デラックスさんの全身を型どりし、表情やしぐさ、クセなども加味してリアルに再現する。マツコロイドはアンドロイドタレントとしてデビューした後、テレビ番組やイベント、CMなど各種活動を行っていく予定。
電通は2014年11月1日付けで、ロボット関連ビジネスに取り組む社内横断組織「電通ロボット推進センター」を設立しており、ロボットに関するコンサルティングや関連するコンテンツの開発などを推進しており、本事業の開始もその一環といえる。
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