IDEC、最新の国際安全規格に対応したソレノイド付安全スイッチ発売:FAニュース
IDECは、安全対策が求められるあらゆる機械向けに、最新の国際安全規格に対応したソレノイド付安全スイッチHS5L形合計24機種を発売する。
IDECは、安全対策が求められるあらゆる機械向けに、最新の国際安全規格に対応したソレノイド付安全スイッチHS5L形(2接点タイプ、4接点タイプ)合計24機種を2014年10月22日に発売する。
国際的に機械の安全性を追求する機運が高まる中、国内においても機械安全性に関する規制は高まる兆しを見せている。2001年6月に厚生労働省から「機械の包括的安全基準」の指針が発行され、2004年11月に機械安全の国際規格ISO12100のJIS化、2014年4月に労働安全衛生法が改正されるなど、リスクアセスメント・安全対策の実施を求める動きは広がっている。この流れの中、従来安全対策が比較的遅れていた食品加工機械などの中小型機械についても対策強化が進んでいる。
これらの流れの中でIDECでは、機械の安全対策に用いられる安全スイッチのバリエーションを強化。新たに開発したソレノイド付安全スイッチHS5L形は、ロック付では世界初となる2接点タイプを用意(4接点タイプもあり)。さらに省スペース・配線工数削減に貢献するスプリング式端子台を採用し、配線の緩みを抑え、増し締め不要な利点を創出する。
また消費電流の従来品比25%ダウンした他、従来品比約13%の短胴化で取り付けスペースの効率化を実現している。また、最新の機械類向け国際安全規格に適合しており、機械メーカーにとおっては「安全な機械装置」としての製品価値を高めることが可能となる。適用規格としては、GS-ET-19(TÜV認証)、EN60947-5-1(TÜV認証)、UL508(UL Listing認証)、CSA C22.2 No. 14(c-UL Listing認証)、GB14048.5(CCC認証)(申請中)などがある他、用途規格として、IEC60204-1/EN60204-1、EN ISO14119に対応している。
標準価格は9950〜1万5000円(税別)で、用途としては、食品加工・射出成型機、包装、繊維などの小型機械、小型工作機などを想定しているという。
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