横河電機、パトロールや報告書作成に使える製造機器管理ソフト新版を発売:FAニュース
新たに、個々の機器の設定情報にテキストメモ・写真・動画・音声・ドキュメントの情報を付加できる機能が追加された。ユーザーが設定した任意のリポートフォーマットに、機器の設定情報を自動的に出力することもできるようになった。
横河電機は2014年10月17日、製造現場で使用する各種機器の調整・設定・管理用ソフトウェア「FieldMate(フィールドメイト)」の機能を大幅に強化した新版「FieldMate R3.01」を発売した。石油、石油化学、化学、紙パルプ、薬品、食品、鉄鋼などのプロセス産業における設備の保守管理部門向けとなっている。
プラントでは現在、複数メーカーの機器が混在し、中央監視制御システムと現場のフィールド機器や分析計などを結ぶフィールド通信で、デジタル通信規格が統一されていない場合が多いという。
FieldMateは、機器メーカーや通信規格の違いに関係なく、機器を調整・設定・管理できる機器設定ソフトウェア。業界標準の主要通信プロトコル(FOUNDATIONフィールドバス、BRAIN、HART)とオープンなソフトウェア実行フレームワークであるFDT/DTM技術に加え、フィールド無線規格であるISA100.11aにも対応している。
新バージョンのFieldMate R3.01は、Windows 7およびWindows 8.1が搭載されたPC(タブレットPCを含む)上で動作する。新たに、個々の機器の設定情報にテキストメモ・写真・動画・音声・ドキュメントの情報を付加できる機能が追加され、個々の機器についての覚え書きや作業内容の引き継ぎ事項をメモに残したり、現場の設置状況や作業手順、異常な音を記録したりすることができるようになった。新たに日常パトロールや作業報告、作業引き継ぎの支援ツールとしての用途を想定している。
また、ユーザーが設定した任意のリポートフォーマットに、機器の設定情報を自動的に出力可能となった。この機器リポート自動作成機能により、リポート作成の工数を大幅に削減できる。本製品の試用版「FieldMate Lite」は、同社Webサイトからダウンロード可能。機器7台に限って本製品と同じ機能が使用できる。
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