オリエンタルモーター、原点センサー不要の中空ロータリーアクチュエータ追加:FAニュース
アブソリュート方式のため、原点センサーが不要。原点設定も簡単で、ドライバ表面のスイッチを押すだけで原点が設定でき、ABZOセンサーが原点位置を保持する。バッテリーレスで、メンテナンスの手間やコストも削減できる。
オリエンタルモーターは2014年8月11日、中空ロータリーテーブルとステッピングモーターの一体型製品「DGIIシリーズ」のスタンダードタイプに、バッテリーレスアブソリュートセンサー内蔵AZシリーズ搭載製品を追加したと発表した。
今回追加された製品は、アブソリュート方式のため原点センサーが不要。センサー費用・配線費用が削減できる他、省配線で装置設計の自由度も向上する。さらに、センサーの誤作動や故障、センサー線の断線などもなく、原点センサー感知のばらつきを気にせず原点復帰ができるため、原点の精度も向上できる。
原点設定も簡単で、ドライバ表面のスイッチを押すだけで設定でき、ABZOセンサーが原点位置を保持する。そのため、位置決め運転中に電源が遮断されても位置情報は保存できる。さらに位置決め機能内蔵タイプでは、非常停止・停電などの復旧時に、原点復帰をしなくても位置決め運転を再開できる。
また、機械式センサーのためバッテーリレスで、メンテナンスの手間やコストも削減できる。位置情報はABZOセンサーで機械的に管理するため、電源を落としたり、モーター・ドライバ間のケーブルを外しても位置情報が保持できる。
ラインアップは、アクチュエータ取り付け角85mmと130mmの2種類で、それぞれ位置決め機能内蔵とパルス列入力のドライバタイプを用意する。
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