ヤマザキマザック、複合加工機用のCNC装置「MAZATROL SmoothX」を開発:FAニュース
19インチのタッチパネルを採用するなど、操作性が向上。高速・高精度5軸加工機能により、スムーズな加工が可能で、QUICK EIA機能・MAZATROL機能により、プログラミングも容易にできる。
ヤマザキマザックは、CNC(コンピュータ数値制御)装置「MAZATROL SmoothX」を開発したと発表した。複合加工機の「INTEGREX iシリーズ」「INTEGREX eシリーズ」と5軸加工機の「VARIAXISシリーズ」「VORTEX iシリーズ」に搭載し、2014年10月30日から東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2014」で販売を開始する。
MAZATROL SmoothXは、対話型CNC装置「MAZATROL」の第7世代で、新たに19インチのタッチパネルを採用するなど、操作性が向上した。指先での表示画面の拡大・縮小・回転など、直感的な操作ができる。
また、コーナー滑らか制御や可変加減速制御などの高速・高精度5軸加工機能により、スムーズな加工が可能。加工の各プロセスにそれぞれのホーム画面を設定したことで、進行状況が一目で確認できる他、設定ミス・作業忘れも防ぐことができる。
プログラミングも容易で、QUICK EIA機能では、画面上でツールパスをタッチするとEIAプログラムの当該部分に瞬時に移動し、プログラム確認ができる。QUICK MAZATROL機能では、加工形状や工程を確認しながらプログラミングするため、ミスを防ぎ、作業時間も短縮できる。3次元CADデータから製品の形状データを直接取得し、簡単にプログラミングすることも可能となっている。
さらに、生産効率向上を支援するソフトウェアにより、単体機からFMSシステム、工具管理ソフトなど、ネットワークでのデータ共有が可能で、生産管理の利便性も向上した。業界標準のネットワーク規格を採用したことで、各システムメーカー機器とも簡単に接続できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ヤマザキマザック、金属3Dプリンタに参入――積層と切削を統合した加工機を発表
INTEGREX i AM は、旋削とマシニングによる複合加工と3次元積層造形を統合した加工機。レーザーで溶融した金属の粉末を積層した後、切削加工を施し部品を作り上げることが可能だ。 - ヤマザキマザック、早送り速度を約2倍に高めたレーザー加工機の新シリーズを発売
新開発のNC装置「MAZATROL PREVIEW3」の搭載により、早送り速度が従来製品の約2倍になるなど、生産性が大幅に向上。ノズルの交換作業や焦点距離の測定・補正作業が自動的にでき、厚板・中厚板のピアッシング時間も大幅に短縮した。 - ファナックが栃木県に新工場建設、CNCやサーボモータの生産能力を増強
ファナックは、栃木県に新たな工場用地を取得したと発表した。