オイル・ガスパイプライン向けの自動管理技術を提供開始――GEとアクセンチュア:FAニュース
Predixプラットフォームで動作するパイプラインマネジメントに、アクセンチュアのデジタルテクノロジーとシステムインテグレーション機能を採用。オイル・ガスパイプライン業界で重要な機器類に関するスムーズな判断をサポートする。
GEは2014年9月12日、アクセンチュアと共同で、パイプライン運営事業者向けに「Intelligent Pipeline Solution」の提供を開始した。オイル・ガスパイプライン業界の重要な機器類に関するスムーズな判断をサポートするもので、インダストリアルインターネットでは初になるという。
Intelligent Pipeline Solutionは、GEの Predictivityソフトウェアソリューションの1つで、2013年にアクセンチュアと締結したグローバル規模の戦略的提携の一環として共同で開発されたもの。Predixプラットフォームで動作するPipeline Managementに、アクセンチュアのデジタルテクノロジーとシステムインテグレーション機能を採用した。これにより、パイプライン運営の安全を強化し、重要なデータへより早くアクセスできるため、エラーやコスト増につながるダウンタイムを防ぐための適切な判断ができる。
今回発表されたソリューションは、Columbia Pipeline Groups(以下、CPG)が北米に所有する、州間1万5000マイルの天然ガスパイプラインに初めて導入される予定。
現在、米国内のパイプラインのインフラは、その大部分が20年以上も使用され、事業者にはシェール層から運び出す際の安全性確保が最も重要視されている。そのため、CPGでも、天然ガスパイプライン全体をリアルタイムにモニタリングできるパイプラインソリューションを必要としており、今回の導入により、運営の効率化と保全性・メンテナンス・安全性の向上を図るとしている。
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