日立ソリューションズ東日本、ビッグデータ対応の在庫可視化システム提供開始:製造ITニュース
バッチ・画面描画アルゴリズムを最適化することで、計算処理に必要な時間を大幅に短縮。約9万件のSKUを用いた計算処理では、現在の15倍以上に性能が向上した。
日立ソリューションズ東日本は、製造業におけるグローバルな在庫状況をタイムリーに把握できる、ビッグデータ対応エディション「PSI Visualizer Enterprise Edition」を2015年2月より提供開始する。製造業向け在庫可視化ソリューション「SynCAS PSI Visualizer」の大規模SKU(Stock Keeping Unit)の処理が可能で、これまで困難だったグローバル規模の在庫調整に対応する。
製造業では、本社や製造拠点、部材調達のグローバル化により、多拠点にわたるサプライチェーン・マネジメントが求められている。生産・在庫状況をよりタイムリーに把握するために、大容量データを高速に処理できるシステムが必要とされているという。
PSI Visualizer Enterprise Editionは、バッチ・画面描画アルゴリズムを最適化することで、高速データベースアプライアンス製品の特長である超高速な並列データベースエンジンの処理能力を最大限に活用。これにより、計算処理に必要な時間を大幅に短縮した。
また、約9万件のSKUを用いた計算処理では、現在の15倍以上に性能が向上した。これまで事前のバッチ処理では、多くの時間が必要とされていたが、処理を大幅に短縮できるため、よりタイムリーに在庫推移が確認できる。また、大容量ストレージとDBの高い圧縮率により、数百万オーダーのSKUも容易に格納できる。
第1弾として、IBMのデータ・ウェアハウスアプライアンス製品「IBM PureData System for Analytics」(Netezza)対応版の提供を開始し、今後3年間で5億円の販売を目指すという。
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