3Dデータ作成ツール「Autodesk ReCap」――オートデスク担当者に製品戦略を聞く:リアリティキャプチャー技術に注力(2/2 ページ)
オートデスクは3Dデータ作成ツール「Autodesk ReCap」を中心とするリアリティキャプチャ技術の開発に注力している。ReCapの概要や今後の開発予定などを米Autodesk Reality Capture, Information Products GroupのElmer Bol氏に聞いた。
レーザーと写真の3Dモデリング技術を融合
さらにBol氏は開発中の新技術についても紹介した。Autodesk Labsの「Project Memento」で、データの可視化や3Dプリントに関する技術開発を行っているという。Mementoはメッシュベースの技術開発を行っており、開発技術を今後3〜6カ月のうちに発表していくという。この技術においてもユーザーインタフェースは極力シンプルに使いやすくしていくとのことだ。
メッシュ技術は3Dプリンタに必要であり、一方のReCapは点群データをベースとする技術だ。Mementoの技術をどのような形で提供していくのか、現段階では明らかにしていないが、「お互いに補完する関係になる」(Bol氏)ということだ。オブジェクト中のデータの修正のような高価なハイエンドツールでしかできなかった機能や、オブジェクトを3Dプリンタにダイレクトに送る機能を開発しているという。Mementoの特徴は膨大なデータを扱えることで、現在は5億ポリゴンだが将来は10億以上のものを扱っていくとしている。
また「今は、レーザースキャンと写真データを組み合わせたジオメトリを作るツールはない」とBol氏。写真とレーザースキャンはそれぞれ特徴があり、写真はエッジを出すのは得意だが、正確性ではレーザースキャンの方が優れている。それらを融合することで、より高品質なリアリティキャプチャーを実現できる(図3)。今後3、4カ月の間にユーザーが使えるようにする予定だという。
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