新型「デミオ」のJC08モード燃費、ディーゼル30.0km/lでガソリン24.6km/l:エコカー技術(3/3 ページ)
マツダは小型車「デミオ」をフルモデルチェンジするとともに予約受注を開始した。JC08モード燃費は、排気量1.5lのクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を搭載する2WDモデルで30.0km/l、排気量1.3l(リットル)のガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.3」を搭載する2WDモデルで24.6km/lとなった。
初採用の運転支援システムも
車両重量はガソリンエンジンの2WDモデルが1030kg。クリーンディーゼルエンジンの2WDモデルは、AT搭載車が1130kg、MT搭載車が1080kgとなっている。新型デミオのガソリンエンジン2WDモデルは、従来モデルのSKYACTIV-G 1.3搭載車よりも20kgの増加となっている。この重量増加は、CX-5やアテンザ、アクセラに採用したSKYACTIV技術を小型軽量のデミオに搭載するためのものだ。高張力鋼板の採用拡大や部品点数の削減などによるボディの軽量化や、アクセラ搭載品よりも17kg軽くなったSKYACTIV-DRIVE、アテンザ搭載品よりも5kg軽くなった減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」など100kg相当の軽量化施策を行ったこともあり、大幅な重量増加には至っていない。
運転支援システム関連でも新型デミオから採用したものがある。車両後部の左右に設置した2.4GHz帯のミリ波レーダーを用いて、走行中に後側方から接近する車両を検知してドライバーに知らせる「ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)」だ。従来は同様のミリ波レーダーを用いたシステムは「リア・ビークル・モニタリングシステム(RVM)」と呼称していた。しかしBSMは、RVMと同じ車両の後側方から後方約50mに加えて、側方約2mも検知できる。またBSMは、駐車スペースなどからバックで移動する際に、自車の後方に接近する車両を検知してドライバーに警告する「リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)」の機能も備えている。
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