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東洋紡、メキシコに高機能樹脂事業拡大に向けた販売拠点を設立:製造マネジメントニュース
メキシコに中米地域の販売拠点となる新会社を2014年10月に設立する。当面は、自動車部品用の高機能樹脂事業の拡大に向けた活動をし、2020年には売上高20億円を目指す。
東洋紡は2014年8月1日、メキシコに中米地域の販売拠点となる新会社を10月に設立すると発表した。当面は、自動車部品用の高機能樹脂(エンジニアリングプラスチック)事業の拡大に向けた活動をする。
メキシコでは近年、北米向け自動車の輸出拡大により、自動車の総生産台数が大幅に増加している。2012年には世界8位の約300万台を記録し、2016年には360万台まで拡大すると見込まれている。日系の各自動車メーカーも相次いで新工場を稼働し、生産能力を伸ばしているという。
これに伴い同社では、メキシコに初の販売拠点となる新会社を設立。中米における自動車部品メーカーへの供給体制を構築する。
新会社の名称は「TOYOBO MEXICO」で、ケレタロ州ケレタロ市に設立する。資本金は約8000万円、東洋紡が99.9%、TOYOBO U.S.Aが0.1%出資する。同社では今後、新会社をグループの中米営業拠点とし、中米地域での販売拡大を進め、2020年には売上高20億円を目指すとしている。
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