デンソー、メキシコで自動車関連部品の生産力を強化:工場ニュース
デンソーはメキシコのアポダカ工場を拡張。トランスミッション用部品の製造ラインを新設する予定だ。またグループ会社がメキシコに新会社をつくり、2016年8月ごろからエンジン制御用や、空気流量を制御するためのソレノイドなどの生産を順次開始する。
デンソーは2014年7月1日、メキシコの生産拠点、デンソー・メキシコ(DNMX)のアポダカ工場を拡張すると発表した。また、グループ会社の浜名湖電装が2014年4月1日、メキシコに自動車用エンジンの関係部品を生産する新会社、ハマデン・メキシコ(HDMX)を設立したことも明らかにしている。
DNMXは1996年からアポダカ工場でメーターや空調制御パネル、可変カムタイミング(VCT)システムを生産。DNMXには同工場以外にもメキシコ国内2カ所に工場があり、センサー類、カーエアコン、ラジエーターなどを生産している。今回、アポダカ工場を拡張することによって、トランスミッション用部品の製造ラインを新設する予定だという。
また新会社のHDMXは2015年1月から工場建設に着工。同年8月に完成予定で2018年度までに約340人の採用を計画している。2016年8月ごろからエンジン制御用や、空気流量を制御するためのソレノイドなどの生産を順次開始し、北米はじめ南米に供給していく方針。浜名湖電装の海外拠点は、インドネシア、ベトナムに続き3社目になる。
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